福岡県は、人への日本脳炎の感染の危険性が高まっているとして、「蚊に刺されないようにしてほしい」と注意を呼び掛けている。 日本脳炎は、ウイルスを持った蚊に刺されることによって感染する。昨年は全国で2人の患者が発生し、うち1人は福岡県内だった。 県は、ウイルスに敏感で感染蔓延(まんえん)の指標にされる豚を調査。 8月6日に採血した10匹全てが日本脳炎に感染していたため、注意喚起を出した。予防策として▽十分な栄養をとり、過労を避ける▽子どもは予防接種を受ける――を挙げている。
感染性胃腸炎の患者数の推移 【森本未紀】ノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎が流行し始めている。過去10年間で最も流行した2006年に次ぐ勢いだ。例年、12月初旬から一気に増えて年末にピークを迎える。専門家は手洗いなど感染予防を呼びかけている。 国立感染症研究所によると、最新の1週間(5〜11日)で、全国3千カ所の小児科で確認された患者は1カ所当たり平均8.75人で4週連続の増加。患者の中心は乳幼児で、0〜5歳までの患者が全体の6割以上を占める。宮崎、福岡、熊本などの九州地方や西日本を中心に、全国的に増える傾向にある。 ノロウイルスは発症すると熱が出て吐き気や下痢などを起こし、脱水症状になることもある。ウイルスを含んだ嘔吐(おうと)物や便から広まり、保育園や小学校などで集団発生することが多い。耳かき一かきほどの量の便に1億個以上のウイルスが含まれ、10〜100個が体に入っただけでも感
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