「ようやくスタートラインに立てた」――ソニーのPC事業を引き継いだ新会社「VAIO株式会社」が7月1日に発足した。当面は国内限定で事業を展開。第1弾として同日、「VAIO Pro 11/13」などソニーから引き継いだ2シリーズ3モデルを、通販サイト「ソニーストア」で発売した。 社長に就任した元ソニーの関取高行氏は、「いたずらに価格競争に陥らない」と、高付加価値製品に注力することを示唆。2015年度の販売台数目標は「年間30~35万台」になると述べた。 ソニーの13年4月期のPC販売台数はグローバルで560万台。新会社の販売台数はその5~6%に激減することになる。販路も「ソニーストア」のみに絞り、ソニー時代より規模を大幅に縮小して早期の黒字化を目指す。 人員数はソニー時代の4分の1以下 「早くて変化に強い組織」 VAIO株式会社は、日本産業パートナーズ(JIP)がソニーからPC事業を引き継い