戦前に作られた機械式コンピューター「微分解析機」が再生され、東京理科大(東京都新宿区)で1日、披露された。歯車や金属棒、ひもを巻き付けた円盤などがモーターの力で動き、実際の計算式を解いた。科学史上も貴重な文化遺産という。 微分解析機は、物体の運動などを求める微分方程式を解く、卓球台ほどの大きさの装置。金属棒や歯車で計算式を組み上げ、モーターで動かして3台の「トルク増幅器」と連動させ、最後にペンが紙に正解のグラフを描画する。この日の実演では、15分ほどで滑らかな正弦曲線を描き出した。 解析機は1944年ごろに作られ、大阪帝国大で使われていたもので、その後、東京理科大に移り、同大近代科学資料館に展示されていた。実際に動かそうと、東京理科大などが1年半かけて再生させた。
「機械式の計算機がどんなものか知ってる? 断面はすごいことになってた…」驚きの写真 見慣れないこちらの機械は「機械式計算機」と言い、電子計算機(電卓)が普及する(19世紀後半〜20世紀後半)まで、盛んに用いられたそうです。 歯車などの機械要素の組み合わせで演算を行う仕組みとなっていますが、いったい中の構造はどのようになっているのでしょうか。 断面写真をご覧ください。 うおっ、すごい! サイバーパンク映画にでも登場しそうなメカメカしさ。 複雑な構造になっているとは想像したものの、ここまで入り組んでいるとは驚きです。 出来心で分解でもしようものなら、2度と元通りにできる気がしませんね……。 こちらは別の機械式計算機。 こちらもカバーを外すと……。 同じようにびっしりと部品で埋まっています。先ほどの計算機との違いも面白いですね。 背面から。 歯車やバネなども確認できます。 実際に使用している映像
アメリカ人アーティストによる江戸時代の日本地図を伝統的な方法とデジタル技術を組み合わせて製作するプロジェクト「A Land of Narrow Path」がKickstarterで資金調達に成功した。作品は年内にも届けられる予定だ。 日本の伝統的な製紙技術とアートとしての本を専門とする芸術家、ニコラス・クラディスさんを中心に発足したプロジェクト。背景の質感を再現するために和紙を使い、デジタル技術を使って地図を描きつつ、木版画などの技術も用いるという。すべてのテキストや地名は英語で表記し、一部日本語も併用する。 「測量として完璧なものではないが、江戸時代の旅人が使ったであろう地図と近いものを再現しようと試みている」という。松尾芭蕉や小林一茶、十返舎一九などの旅人たちは、その旅上で何を見たいと思っていたのか。どの道が彼らを隠遁生活へと導いたのか。にぎやかな町や忘れられた島はどこにあったのか――
埼玉県朝霞市で小さな印刷所を約四十年間経営し、活版印刷ひと筋に生きてきた渡辺昌郎(まさお)さん(81)が、高齢と病気のため惜しまれつつ廃業した。心残りなのは、十万個以上あるという鉛の活字を廃棄しなければならないことだ。「誰かに生かしてもらい、昔ながらの印刷技術を知ってほしい」。渡辺さんは、無償で引き取ってくれる人を探している。 (谷岡聖史、写真も) 狭い作業場の棚一面に、漢字やひらがな、カタカナの活字が並ぶ。「今まで生活できたのは活字のおかげ」。そう感謝する渡辺さんは、今の東京都目黒区で生まれた。五歳のときの病気で両脚に障害が残り、十歳までに両親を亡くした。預けられた親族に「歩かなくても働けるのでは」と勧められ、戦後間もない一九四九年、十六歳で中央区内の印刷所で働き始めた。 「空襲など戦時中の混乱で学校に通えず、印刷所が教室代わりでした」。膨大な種類の中から目当ての活字を選び出す「文選」や
最初から「???」「これ何?」という調子。 すでにカセットウォークマンが何なのか全くわからない世代の子どもたちなのです。これは音楽を聴くデヴァイスですという答えに、みんな「ほぉう」「へぇえ」「はぁあ」と感心(?)しているようです。中には「嘘でしょ。どういうこと? 冗談でしょ?」と全く理解できない様子の子も。 音楽を聴いてみてという質問に、試行錯誤するキッズ。やっと再生ボタンを押すも音楽はなりません。それも当然、カセットが必要ですから。が、そもそも「カセット」が何かわからないのですから、ものすごいジェネレーションギャップを感じます。カセットを見たことがない、映画でしか見たことがないという子どもたち。ウォークマンにカセットをいれるのも大騒ぎ。そもそも、端末を開けるという発想がないのです。さらに、次の曲への早送りの方法を説明すると、目が点に。 「音楽聞きたいだけなのに、ものすごく複雑で、ヘッドフ
歴史を色鮮やかに蘇らせたカラー復元写真です。当時の風俗や戦争、差別問題、さらにはスーパースターたちなどを捉えていたモノクロの風景を生々しく伝えてくれる写真です。 1. コーネル大学漕艇部(1911年) 2. 第二次世界大戦中のアメリカ・ニューヨーク州ポート・ワシントンでプロパガンダ・ポスターを作製している女性たち(1942年7月8日) 3. 氷を運ぶ二人の女性(1918年9月16日) 4. フイリッピン・バーガー(1938年) 5. ドイツ・ダッハウ強制収容所から解放された18歳のロシア人女性(1945年4月29日) 6. ヒトラーへのイースター・エッグ(1944年〜1945年) 7. アメリカ・コロラド州ユーリカ(1800年頃) 8. 印象派を代表するフランスの画家クロード・モネ(1923年頃) 9. ヘレン・ケラーとチャールズ・チャップリン(1919年) 10. アメリカ・ニュージャー
初音ミクチャンネルに登録 / Subscribe → http://goo.gl/RJLUu 初音ミクチャンネル ドキュメンタリーシリーズ!!! 第一弾は、「技術編」。 普段見ることの出来ない、クリプトンの技術研究開発の裏側を密着取材! 新しい3DCGモデル「14モデル」、研究を重ねて生み出されたスクリーンなど、初公開の情報盛りだくさん!進化を続けるテクノロジーへの挑戦の裏側をどうぞご覧ください! Hatsune Miku channel special documentary series! Part 1 is "Technology" Miku channel staff reports the background of Crypton's technology team...with exciting new 3DCG model called "14 (Ichi-yon)
By dlns 1974年に設立されてからこれまでの間でAppleから生まれた子会社は全部で6つあるのですが、そのすべてを知っている人は少ないはず。ということで、既になくなってしまった企業や現在も存続中の企業など、これまでAppleから独立した企業を有名どころから「そんな会社まであったのか」という企業までApple Gazetteがまとめています。 Apple's Spinoff Companies http://www.applegazette.com/apple-inc/apples-spinoff-companies/ ◆01:Claris ClarisがAppleから独立したのは1987年。AppleのソフトウェアAppleWorksはもともとClarisがClarisWorksの名で開発・研究していたものなのですが、後に社名をFileMakerにして改組、現在はデータベースソフト
古墳から出土した古代の鏡、「三角縁神獣鏡」を復元して光を当てると、反射した光が裏に描かれたものと同じ文様を映し出す現象が起きることを、京都国立博物館などの研究グループが明らかにしました。 研究者は、当時の権力者が神秘的な鏡を使い権威を高めたのではないかと注目しています。 京都国立博物館の村上隆学芸部長などの研究グループは、古代の鏡の三角縁神獣鏡が、作られた当時、どのような性質を持っていたのか調べました。 発掘された実物はさびついてほとんど光を反射せず、磨くこともできないため、比較的保存状態のいい愛知県犬山市にある「東之宮古墳」から出土した三角縁神獣鏡にレーザー光線を当てて、形を精密に計測しました。 そのうえで、実際と同じ銅などを使い、3Dプリンターと呼ばれる装置で複製し、表面を磨いて、作られた当時の姿に仕上げました。これに太陽の光などを当てると、反射した光が、鏡の裏に描かれた物と同じ文様を
2002年頃、とある雑誌でPlan 9の記事を6ページほど作ったことがある。冷静に考えると、とても流行するようには思えなかったのだが、私にはPlan 9はまぶしく輝いて見えた。それは紛れもなく未来のUNIXだったし、日々コンピュータやネットワークを利用する環境として、ぜひとも使いたいと思えるような機能が多くあった。 「Plan 9」(プラン・ナイン)はUNIXが生まれたベル研究所で、次世代UNIXとして開発されていた分散OSだ。UNIXやC言語を生み出したケン・トンプソン、デニス・リッチー、ロブ・パイクらのチームが、当時UNIXが抱えていた限界を打ち破るために、ネットワークやGUIを最初からUNIXの設計思想に基づいて取り入れた先進的なOSだった。それは、未来のUNIXとなるはずだった。 UNIXの大きな特徴として、デバイスをファイルにマッピングして抽象化するというものがある。各I/Oポー
100年前のドイツ人が思い描いた西暦2000年の未来図12枚 以前、フランス国立図書館に所蔵された1910年に描かれた2000年予想図をご紹介したことがありますが、同様のものがドイツのチョコレート会社によって描かれていました。 1900年初頭の人々が想像した100年後…西暦2000年とはいったいどんなものだったのか、ご覧ください。 1. お手軽な水上散歩 バルーンで浮きながらの優雅な歩行。水車みたいな一輪車も楽しそうです。 2. 動く歩道 空港や駅に動く歩道はありますね。 3. 列車移動式の家 アイデアは面白いですが、あまり実用性はなさそうです。 4. テレビ この分野は当時の想像をはるかに超えていますね。 5. 個人飛行機 空を飛ぶ分野は、安全性も含めて進歩が難しいようです。 6. 水陸両用船 結局どこかで積荷を降ろす必要がありそうです。 7. 気象操作マシーン 北京五輪の開会式を晴れに
こんなに当たってるとは…SF小説の巨匠アイザック・アシモフが50年前に記した未来予想図「2014年の世界博覧会」 三大SF作家のひとりに数えられる巨匠アイザック・アシモフ。 生化学者でもある彼は科学、数学、歴史、文学などにも造詣が深く、小説「われはロボット」に登場するロボット三原則は、後に現実のロボット工学にも影響を与えています。 そんなアシモフが1964年に、ちょうど50年後の未来を予想したエッセイ「2014年の世界博覧会」を執筆しています。 未来のテクノロジーを予想する天才が思い描いた2014年をご覧ください。 Picture credit:SAdreams 1964年にアシモフが予測した「2014年の世界博覧会」 1. 「自分好みの快適な環境をつくり、人々はさらに自然から遠ざかる」 (家が快適で引きこもる人は増えました) 2. 「キッチンには水を加熱する自動コーヒーメーカーがある」
The Polaris Dawn crew is back on Earth after a historic mission
当たり前だと思っている「自由」だけど、実は流れに逆らってでも守らなきゃいけないもの、なのかもと考えさせられます。 コロンビア大学教授のティム・ウー氏が、書籍『The Master Switch: The Rise and Fall of Information Empires』を発表しました。その中でウー氏は、20世紀に生まれたさまざまな情報技術には、ある共通の「サイクル」が見られると主張しています。 彼によれば、革新的な情報技術は、誕生当初は誰もが自由に使えるのに、ある段階から市場をコントロールしようとする企業が現れます。やがて技術は中央集権化され、一部の企業が「マスタースイッチ」を握るような状態になってしまうのです。ウー氏は、オープンなプラットフォームと言われるインターネットも、実際はそんなサイクルの上にあるのではないかと問題提起しています。 ウー氏の指摘した「サイクル」は、たとえばア
現代の我々を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。地球温暖化、不況、そしてこのたびの震災、それに続く原発問題・・・。たまに心躍る技術や科学的発見のニュースも散見されるが、どうも世間の総体的気分としては、下降気味な感じだ。そうではないという方もおられるだろうが、そういうことにしないと記事が始まらない。まあ聞きなさい。 そんな折、実家へ帰省し、恒例の納戸あさりを行った。昔の雑誌や漫画、おもちゃなど掘り起こして、少しでもネタになるものでも見つかればと思ってやっているわけだが、最近こんなものを発掘したのだ。 輝く未来を信じることができた時代の、学習雑誌である。 (乙幡 啓子) 30年探し続けたら突然見つかった本 「発掘した」と書いたが、実はこれを長年探していたのだ。小さい頃よくパラ見していた「科学クラブ」という、これは学習誌だろうか。「株式会社東雲堂発行」とあるが、現在この社名で検索しても博多の
小鳥の鳴き声を再現し、さえずるぜんまい仕掛けの小さな機械。 1890年にパリで、Bontemsという人物が製作したとされている機械で、サビや劣化した部分は修理してある品物だとのこと。 120年も前に作られたものなのに、機械とは思えないほど自然で鳴き声そのままで、製作者は間違いなく天才。
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