1961年に発売された「パブリカ」。コストを抑えるためにサイドミラーが標準でないなど、内外装があまりに質素だった(Mytho88, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズ) 安価な「大衆車」が求められていた1961年、トヨタは満を持して「パブリカ」を発売するが、販売実績は期待はずれの結果に。急速な高度経済成長という事業環境の変化についていけなかったことが失敗の要因だった。ただ、そのあとトヨタは失敗の学びから、より確度の高い渾身の一手をすぐに打ったことで、その後、販売台数世界一となる車種を生んだのだ。(JBpress) ※本稿は『世界「失敗」製品図鑑 「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道』(荒木博行著、日経BP)より一部抜粋・再編集したものです。 本書『世界「失敗」製品図鑑』のテーマは、新製品や新サービス、もしくは新規事業の「失敗」です。2年前に出版した前書『世界「倒産」図