BMW K1200R(2008年撮影) 初めて乗ったBMWは4バルブになった新時代のBMWだった。と言っても1994年ぐらいの話なのでだいぶ昔のこと。カメラマン仲間とツーリングに行った際に、先輩が乗ってきたR1100Rに試乗させてもらった。 当時の俺は「BMWは変なクセがあって乗るのが難しく、それを乗りこなすのが醍醐味」と勝手に思っていた。なんてたって水平対向エンジンだし、シャフトドライブだし、テレレバーという見た事ないフロントサスペンションだし。 自分が乗っていたヤマハのツインと先輩のBMWを交換。R1100Rに跨り、まずはそのままスロットルを煽り、吹け上がりに合わせ車体が傾ぐという噂が本当である事を確認した。 しかしクセとか違和感と言えるものはここまで。クラッチを繋いで走り出すと、その後はいたって普通。右に左に切り返すそのハンドリングが国産バイク以上に素直で、実に自然に傾いてゆく。「こ