3月11日は、東日本大震災忌。犠牲になられた方へのご冥福をお祈りするとともに、いまなお復興に尽力されている方たちに敬意を表します。 さて、東日本大震災では、東北新幹線も大きな被災をした。その復旧には、JR各社・民鉄各社も大なり小なりの支援をして、東北の大動脈の復旧に尽力していた。東北新幹線の運転再開は、東日本大震災からの復興の原動力になるものである。 そのようななか、印象に残っているのが、京急電鉄の「軌道検測車」貸出だ。ご存じの通り、京急電鉄は新幹線と同じ1,435㎜の軌間を採用している。もちろん、京急の電車をそのまま新幹線の線路の上を走らせるわけにはいかないが、ディーゼルエンジンで駆動する軌道検測車なら、そのまま新幹線の線路の上を走らせることができる。 軌道検測車の役割を少し解説しておこう。新幹線に限らず、鉄道がレールの上を走ると、その荷重や振動によって、レールが少し歪んでくる。その歪み