PARaDE代表の中川淳が、企業やブランドの何気ない“モノ・コト”から感じられるライフスタンスを読み解く本連載。前回は「ライフスタンスとはなにか?」を解説した。今回のテーマは「日本交通のレシート」。中川がライフスタンスを感じたというタクシーのレシートに隠されたメッセージとは。 東京での移動はタクシーを使うことが多く、一昔前までは乗るたびに領収書をもらっていた。何気なくもらっていたが、ある時日本交通の領収書が他社のものよりも短いことに気づいた。記憶の限り最短は2.5㎝くらいだったと思う。 たかがレシートである。しかしこういう細部にこそ企業のライフスタンスが現れると思う。企業側が見られることを意識している部分は、どの企業もちゃんと体裁を整えている。でも、そうでないところ(ある意味で油断しているところ)にこそ本質が見えてくる。 レシートの短さから何が見えるのだろうか? そもそも短いと何がいいのだ