今季限りで現役引退する中日山本昌投手(50)が涙でマウンドに別れを告げた。 今季最終戦で先発登板し、1人限定で投球した。 CS進出へ勝利しかない広島との「ガチ勝負」。先頭打者の丸に対し、独特のフォームで投じた初球115キロスライダーはワンバウンドのボール。2球目の115キロスライダーもボール。3球目117キロの高めスライダーを引っかけさせて二ゴロに打ちとった。 一塁手の森野からボールを受け取り握手、帽子を取ってスタンドの声援に応えた。歩み寄った谷繁兼任監督と握手をかわし、交代を告げられると感極まって大粒の涙。マウンドで広島新井から花束を受け取ると再び涙がこぼれ落ちた。ベンチ前では美智子夫人(34)からも花束を受け取った。 今季は50歳まであと2日だった8月9日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)で左手人さし指を負傷。懸命に練習を続けてきたが、32年間のプロ生活にピリオドを打つことを決意。 50歳1カ