安倍晋三首相は12日、東京都大田区の町工場が中心となって国産のそりを開発し、ジャマイカのボブスレー代表とともに2018年平昌五輪(韓国)を目指す「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」のメンバーらと官邸で面会した。 そりの模型とTシャツをプレゼントされた首相は「工場は小さくとも、技術をもって日本のものづくりの底力を見せつけていただいた。困難を乗り越え、ジャマイカチームの採用を勝ち取ったことはすばらしい。日本の技術、力を世界に発信する象徴になる」とたたえた。

社員4人の大阪の会社が作るスキー板が、フリースタイルスキーのモーグル界を席巻している。世界中のトップ選手が愛用し、五輪では2002年以来、4大会連続で表彰台に登り続けている。大阪の商売人の情熱から生まれた日本産スキー板は、2月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)五輪でもトップを目指す。 大阪府守口市のスポーツ用品会社「マテリアルスポーツ」が作る「ID one(アイ・ディー・ワン)」。昨季のワールドカップ(W杯)、前人未到の種目別6連覇を達成した男子のミカエル・キングズベリー選手(カナダ)も愛用者だ。昨季の世界選手権では男子の7割、女子の6割が「ID one」を使った。 平昌五輪でもキングズベリー選手の他、日本選手でもメダル獲得が期待される堀島行真(いくま)選手(20・中京大)らが使う予定だ。 板の先端にかけて自然な曲線を描くのが特徴だ。誕生のきっかけは、同社の藤本誠社長(59)と長野五輪から
「スゲー。これが今の日本の技術か……」 「世間はここまで進歩していたのか」 開発したのは、兵庫県西脇市に本社を置くシステム開発会社・ブレイン。創業35年、いまも社員20人のうち約16人がエンジニアという、生粋の技術者集団だ。 約10年前にゼロから開発スタート マシンの名前は「BakeryScan」(ベーカリースキャン)。「お店に提供を始めたのは今から4年ほど前。最近になって突然『ネットですごい反響がある』と人に言われて驚いた」――ブレインの原進之介執行役員はこう話す。 BakeryScanの開発が始まったのは2008年にさかのぼる。きっかけは、地元・兵庫県のパン店社長から相談を受けたことだった。 「人が足りなくて困っている。経験の浅い外国人スタッフでもレジ打ちや接客ができるようなシステムを作ってほしい」――。 だが、同社のパンに関する専門知識はゼロ。そこから待ち受けていたのは、約6年にわた
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三菱重工長崎造船所で建造中の大型客船が3度目の火災を起こした問題は、日本の造船業界、そして製造業立国を標榜してきた日本の産業分野の崩壊状況を物語る象徴的な出来事として各所で話題になっている。世界を牽引する造船技術を誇った造船大国でまともな船がつくれないという現実を浮き彫りにしており、産業技術の育成を切り捨てていった犯罪性を実感させている。 造船大国日本で進む技術劣化 三菱重工長崎造船所で建造中の豪華客船「アイーダ・プリマ」は、アメリカの世界最大手クルーズ会社カーニバル社の子会社でドイツに本社を置くアイーダ社が発注したものだった。三菱重工にとっては10年ぶりとなる大型客船であり、日本の造船大手の威信を賭けて意気込んで受注したものといわれてきた。総重量は12万5000㌧をこえ、3300人を乗せ1500室もの部屋を持つ「洋上のマンション」といわれる豪華客船で、三菱重工は2隻を1000億円で請
競泳男子4×100メートルリレー決勝で競い合う各国の選手たち。手前が米国のマイケル・フェルプス選手だ Photo: Adam Pretty / Getty Images Olympic Photo of the Day 競泳男子4×100メートルフリーリレー決勝の模様を写したこの写真は、アダム・プリティの撮影によるものだ。たくましさと柔らかさを合わせ持つトップアスリートの身体と、その身体を前に進めようとして生まれた気泡を同時に描いており、じつに爽やかな作品に仕上がっている。
通常、一本の木に違う種類の果実が実るというのは、まず考えられないことです。しかし、アメリカでは1本に違った果物がなる木があるのだそうです。しかもその果実の種類40種!1本に40種類の果実がなっているなんて…まるでファンタジーの世界です。 40種もの実がなる魔法の木があった!? 現代美術家で米シラキュース大学の教授のサム・ヴァン・エイケン氏は、プロジェクトとして異なる種類の実を1本の木で育てています。元木に別の種類の木を何本も接ぎ木することで、モモ、アンズ、サクランボなど違った種類の果実が1本の同じ木から収穫できるようになるそうなんです! 木はどのような外見になるかというと、さまざまな色の葉や花が混じり、まるで芸術作品か、魔法にかかった植物のよう。「1つの芸術作品であり、研究プロジェクトであり、自然保護活動の一形態」と氏は語っています。 魔法の木は1本じゃないんです
頭で思い浮かべた言葉の一部を脳波の変化から解読することに、九州工業大情報工学部(福岡県飯塚市)の山崎敏正教授(58)の研究グループが成功した。グー、チョキ、パーなど選択肢を絞った条件の下、それぞれの言葉が発声時と無発声時でほぼ同じ波形を示すと突き止めた。五十音の一部でも識別に成功しており、今後全ての音の波形を分析できれば、単語や文章の解読も可能になる。 「エナジードリンク」常用でカフェイン中毒死 「眠気覚まし」思わぬ危険も 研究が進めば、障害で言葉を話せない人との意思疎通や、音が伝わらない宇宙空間や水中での通信手段への応用が期待できる。山崎教授は「動けと念じればロボットを操作できるSFのような応用も可能となる」としている。 山崎教授が着目したのは、言語をつかさどる脳内領域「ブローカ野(や)」。前頭葉にあるブローカ野は発声直前に活動を始め、脳が発する信号「運動準備電位」が生じて、脳波に変化
あの”タイムマシン”を再現 10月21日 10時00分 2015年10月21日。 きょうは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで、主人公が自動車型のタイムマシン「デロリアン」で未来に着いた日です。映画の中で「デロリアン」は、ごみを燃料にして動きますが、同じように、ごみを燃料に動く「デロリアン」を再現して走らせるイベントが、きょう夕方、東京で開かれます。 実現させたのは、映画会社でも科学者でもなく、大学生の時に映画を観て未来への夢を描いた日本人の男性の熱い思いでした。(ネット報道部 梅本一成) 映画を観て描いた未来への夢 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、高校生のマーティと親友で科学者のドクが自動車型のタイムマシン「デロリアン」で過去、現在、未来を駆け巡るSF映画です。 シリーズ第1作は、ちょうど30年前の1985年に公開され、世界中で大ヒットしました。2作目では、マーテ
青色レーザーダイオードを実現した赤崎先生、天野先生、中村修二さんがノーベル賞を受賞されました。本当におめでとうございます。 特に中村修二さんは企業(日亜化学)での仕事で受賞したわけですから、私は中村さんよりも下の世代ですが、企業で技術者だった私は大変勇気づけられました。 大変失礼な言い方をすると、赤崎先生は偉すぎて雲の上の存在ですが、中村修二さんならひょっとしたら自分もなれるかもと、企業などで実用研究をしている技術者にも思われるところがあるのが、今回のノーベル賞は良いですね。 また実は私は学部、修士の時に青色レーザーに関連する研究をしていたので、昔(学生時代)を思い出して感慨もひとしおです。 当時は青色レーザーを目指して、今回受賞したGaNとZnSeが激しく競争。いずれの陣営も日本の企業・大学が中心で、「日本を制したものが世界を制する」という、日本の黄金期でした。 私は「負け組」であるZn
血液一滴で病気を診断したい――。2002年にノーベル化学賞を受けた田中耕一・島津製作所シニアフェロー(54)が、受賞時に掲げた目標をかなえつつある。授賞理由となったたんぱく質分析技術に磨きをかけて感度を1万倍に高め、血液からアルツハイマー病の原因物質を検出できるところまできた。4月から新たな態勢で実用化に挑む。 京都市中京区の島津製作所本社。朝8時に出社するとすぐに水色の作業服に着替え、研究室の若手の横から「ちょっとやらせて」と身を乗り出す。作業服姿で戸惑いながら受賞会見に臨んだ田中さん。12年たった今も「生涯一エンジニア」の信念は揺るがない。 入社2年後の1985年、レーザーを使ってたんぱく質の重さを精密に量る技術を開発。バイオ研究に不可欠な質量分析装置に実用化され、ノーベル賞に輝いた。だが、「医療に役立ちたい」との初心を貫くには感度が足りなかった。 転機は09年に訪れた。国の大型研究プ
関東甲信などで記録的な豪雪となった中、ホンダが昨年11月に発売した個人向け大型除雪機「HSL2511」が大活躍した。小型、中型を含めて在庫切れとなったほどで、販売店は対応に追われたという。少子高齢化が急速に進む過疎地では高齢者だけで除雪を行わざるを得ない世帯が増加したうえ、「二酸化炭素を排出しない」「作業効率を上げる」という点に特にこだわり、ニーズをつかんだことが拡販につながった。 「バイクで当たり前となっている環境配慮型のFI(フューエルインジェクション)エンジンを世界で初めて除雪機に採用した」 ホンダの研究開発を担う本田技術研究所汎用R&Dセンターの酒井征朱主任研究員はこう胸を張る。 FIは、ガソリンをエンジン内に噴射する際、エンジンの燃焼状態からコンピューターが最適なガソリン噴射量などを計算し、効率的な噴射が可能になる仕組み。四輪車のみならず、二輪車でも採用が急速に進んでおり、従来の
屋外で大量培養に成功=ジェット燃料用の藻−IHIとベンチャー 屋外で燃料用の藻の増殖に取り組んでいる試験プラント=横浜市(IHIネオジーアルジ提供) IHIの子会社でバイオ燃料の研究を手掛けるIHIネオジーアルジ(川崎市)は、油分を大量に含む藻を100平方メートル規模の屋外で安定培養することに成功した。従来の生産費は1リットル当たり約1000円だったが、品種改良などで約500円に低減した。ジェット燃料などに利用できるもので、原油を精製して作る場合の価格(100円程度)を下回るよう研究を進め、2020年までに代替品としての実用化を目指す。 同社は、IHIが11年にバイオテクノロジーのベンチャー「有限会社ジーン・アンド・ジーンテクノロジー」(大阪府吹田市)と「ネオ・モルガン研究所」(川崎市)とともに設立した。(2014/01/13-15:07)
災害で橋が壊れた場合も、物資の輸送に支障を来さないよう、わずか10分で完成する折りたたみ式の橋が開発され、静岡県富士市で強度を確かめる実験が行われました。 この橋は、広島大学大学院の有尾一郎助教が、静岡県富士市にある施工技術総合研究所などと開発しました。 橋はアルミ合金製で鉄製の橋と比べると軽く、骨組みには世界で初めてとなる構造の折りたたみ式が取り入れられ、長さはたたんだ状態の3メートルほどからおよそ21メートルにまで伸びます。 この間にかかる時間はわずか10分で、国が災害復旧のために使っている仮設の橋の設置にかかる40時間から大幅に短縮されています。 12日に富士市で行われた実験では、1台当たりおよそ1トンの車が3台同時に通過しましたが、異常は見られませんでした。 開発したグループによりますと、設計上は、物資や資材を積んだトラックが走行できるように12トンの重さまで耐えられるということで
阪神高速道路会社が大阪市北部で整備を進める淀川左岸線の島屋(此花区)-海老江ジャンクション(JCT、同区)間4.3キロが25日開通する。高速道路が増えることで渋滞の解消が期待されるが、トンネル内に速度抑制効果のある壁面塗装(シークエンスデザイン)を施すなど安全対策を徹底した「インテリジェントハイウエー」でもある。開通前の14日、記者は報道公開に参加し、最先端技術の一端を垣間見た。だんだん狭まる壁面の矢印 新開通区間の8割強の約3.6キロは地下を走る「正蓮寺川トンネル」。記者はその一部を歩いたのだが、カーブ直前の直線区間の側壁面に「矢印」のような白い幾何学模様が連続して描かれているのに気づいた。 「何だこれは?」と思いながら奥へ進むと、矢印の間隔がだんだん狭まってきた。 思わず目をこすったのだが、担当者は「奥へ進むにつれ、本当に間隔を狭くしています」とあっさり打ち明けてくれた。 トンネルに入
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国内原発の稼働停止による電力不足を受けて、電気を使わない冷房や空調技術に注目が集まっている。三菱樹脂が開発した水蒸気吸着材「AQSOA(アクソア)」を使った冷却システムもその1つだ。 アクソアはゼオライト系機能性吸着材で、結晶中に非情に細かい穴が空いており、その穴に水分を吸着させることで、周囲を乾燥させる働きを持つ。シリカゲルなどの従来の吸着材に比べ、低温で水分を放出する特性を持つ。太陽熱や工場排熱、自動車の排気など50~80度の排気の多くが利用されないまま、大気に放出されており、これらの熱の再利用にもつながりそうだ。 従来の吸着材は、水分を放出するために100度以上の熱を加える必要があったが、アクソアは結晶の構造を均一にすることで60~80度の熱で放出できるようになった。 アクソアが水分を吸着しようと蒸発させた際の気化熱で5~15度の冷水を作ることができ、工場などの排熱で吸着した水蒸気を
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