排水口を真ん中ではなく隅に移動させた流し台。少ない水でも全体に行き渡る。ゴミも集めやすく、スペースも広く使える=東京・原宿のTOTO新製品発表会 住宅設備大手のTOTOは23日、新しいシンク(流し台)を発表した。排水口の位置を真ん中ではなく左奥の角に設置し、水が右から左に一方向に流れる設計にしたことで、水が届かない「死角」を激減させた。水やゴミを一カ所に集めやすく、シンクの中央も広く使えるのが利点だ。 排水口を角に置くアイデアは以前からあったが、流し台の下にある排水設備(トラップ)の小型化が必要なため、業界では難題とされていた。TOTOは便器で培った排水技術を応用し、この容積を3割減らして実現させた。 「すべり台シンク」と名付け、8月2日に発売する新型システムキッチン「クラッソ」に搭載する。