【ニューヨーク=小谷野太郎】米航空大手ボーイングは20日、大型旅客機「777」の生産計画を、2013年1〜3月期に現在の月産5機から8・3機に上方修正すると発表した。 ボーイングは今年3月に、777を来年半ばに月産7機に増産する計画を発表したが、現在の受注残が250機を超えており、航空会社の旺盛な需要に対応するため、年間100機の生産体制を整える。 一方、11月の試験飛行中に出火事故を起こした次期主力中型旅客機「787」について、ボーイングは、「近く新たな納入スケジュールを決め、航空会社に通知する」と述べた。787は相次ぐトラブルで納入が3年近く遅れている。ブルームバーグ通信など米メディアは、「米連邦航空局が長距離輸送の認可に懸念を示し、納期が6か月以上遅れる可能性がある」などと報じた。ボーイングの計画では、来年2月に787の1号機を全日本空輸に納入する予定となっている。