身近な人が亡くなったら、お通夜やお葬式に出たりしますが、日本の仏教の法事はこれだけではありません。初七日といって死後7日目は法事を行う日とされているし、四十九日にも重要な法要がある。また、煩悩はなぜ百八つなのか? など、仏教には数字にまつわる事柄が多い。これには何か意味があるんでしょうか。『冥途の旅はなぜ四十九日なのか』という著書もある早稲田大学高等学院の柳谷 晃先生に聞いてみました。 「そもそも仏教には、数学的発想が色濃くあります。とくに自然数の2乗の数をよく使う。宗教的な意味合いもあるとは思いますが、自然数の2乗は正方形をイメージさせる安定した数字なんですね。四十九日も7の2乗です。諸説ありますが、死んだ人は7日ごとに審判を受け、49日後に行く先が決まります。たとえば、地獄に行くとかもう一度娑婆に生まれ変わるとかですね」 7日ごとというのは、なぜなんですか。 「中国の占星術に、白