◇口コミで協力者260人に ◇21日に堤防の落書き消し--浦安南高生徒らも参加 たった1人の強い意志が周囲を動かし、状況を大きく変えつつある。「ごみだらけで風景画が描けない」。そんな子供たちの声を聞き、4年ほど前、市内に住む男性が浦安市の旧江戸川護岸で、1人黙々とごみを拾い始めた。美化活動の輪は広がり、21日には市内の県立浦安南高(山中克男校長)の生徒たち20人を含む市民が、東京湾岸の堤防の落書きを消す作業に取り組む。【山縣章子】 この男性は、同市舞浜、会社役員、涌井正樹さん(49)。ある日近所の人から、子供たちが写生で旧江戸川の護岸に出かけたものの、ペットボトルや流木などごみだらけで風景画が描けない--という話を聞いた。 何とかならないかと行政に相談したが、担当者の腰は重い。仕方なく、1人でごみを拾い始めた。1日で、90リットルのごみ袋で200袋分を集めた。その後も休日などを利用し、黙々