海遊館の魚類の健康管理で欠かせないのが"駆虫(くちゅう)"。 "駆虫"とは、寄生虫を駆除することです。 魚の体表やエラには多くの種類の虫が寄生します。 刺胞動物、単生虫、甲殻類、ヒル、はたまた二枚貝なんかも寄生するんですね。 もちろん寄生された魚は治療します。 一般的な方法は"薬浴"です。 これは、薬(駆虫薬)が入った水(海水)に魚を漬け込むことで、駆虫します。 他には人間と同じように、餌に駆虫薬を混ぜることもあります。 今回、海遊館で新たな駆虫方法が編み出されました。 さかのぼること約1ヵ月前、水槽お掃除専属ダイバーのY君が相談に。 Y君「太平洋水槽にいるヤイトハタの口の周りにヒルが寄生してるんすけど、どーします?」 私「ほな、取り上げて駆除やな。まぁそんなに悪さしないから、近々取り上げる日考えるわ~」 数日後。 Y君「なんか口元を、こーやって手でコリコリやったら、取れそうなんすよ~」