声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名・山下羨代=のぶよ)さんが9月29日、老衰のため亡くなった。90歳だった。所属事務所が11日、公表した。親族のみで密葬を済ませたという。 15年5月に、夫の砂川啓介さんが認知症を患い闘病中であることを公表。その砂川さんが17年7月に80歳で亡くなった際は、老人介護施設に入所しており、所属事務所がサポートを続けていることが明らかになっていた。 大山さんは、母の死をきっかけに都立三田高在学中に俳優を志し、俳優座養成所の6期生になった。同期には市原悦子さん、作家のジェームス三木さん、冨士真奈美がいた。卒業後は、テレビドラマに出演する一方でハスキーボイスを買われ、NHKの人形劇「ブーフーウー」に出演し、声優の仕事が増えていった。64年に砂川さんと結婚した。 69年には、フジテレビ系アニメ「サザエさん」で、磯野カツオの初代の声を担当。79年のテレビ朝日系「ドラ