愛媛県今治市のタオルメーカーが、品質基準を満たしていない製品を高級タオルの「今治タオル」として出荷していたことが、メーカーでつくる組合への取材で分かりました。問題のタオルはブランドの認定を受けておらず、全国に少なくとも35万枚が出荷されたとみられ、組合が実態調査を行っています。 四国タオル工業組合によりますと、組合が定期的に行っている抜き打ち検査で先月、このメーカーが今治タオルとして出荷した製品に品質の基準を満たさないものが複数見つかったということです。 今治タオルは肌触りがよく、吸水性の高いことがセールスポイントで、水につけて5秒以内に沈むなど組合が独自の品質基準を設けていますが、問題の製品は沈むのに10秒以上かかるなどしていたということです。 問題の製品は、ブランドとして正規の認定を受けておらず、首都圏をはじめ全国に少なくとも35万枚が出荷されたとみられ、メーカーが回収を始めました。