【北京時事】中国で多数の日本人が、貧困などのため金目当てに中国人の売った腎臓を使い、秘密裏に生体移植を受けていたことが20日分かった。複数の中国移植関係者が明らかにしたもので、同関係者は「今も年30〜40人の日本人が中国で移植を受けているだろうが、多くの臓器は売買で得られたものだ」と語った。 中国政府は2007年から外国人に対する臓器移植を原則として禁止。昨年の刑法改正では、臓器売買を犯罪として初めて規定し、金銭を介した生体移植への摘発を強化した。日本国内ではドナー(臓器提供者)不足が深刻化しているが、日本人が闇で生体移植を行っていることは問題となりそうだ。 中国での移植を希望する日本人患者と中国の病院をつなぐ都内のサポート組織「NPO法人・海外医療情報相談センター」関係者は10年、山東省の軍病院医師から「移植する場合、仲介者を使っている」として北京のブローカーを紹介された。同関係者は