社説天声人語アサヒ・コム プレミアムなら過去の朝日新聞社説が最大3か月分ご覧になれます。(詳しくはこちら)学術会議―今こそ社会の知恵袋に米飯給食―「食の教育」のためにも学術会議―今こそ社会の知恵袋に 21世紀の日本をどんな国にするかという議論が本格化しようとするなか、新しい「ルネサンス」実現へ学者の立場から積極的に提言していきたい。 日本学術会議(金沢一郎会長)は、先月半ばに発表した幹事会声明で、こんな決意を明らかにした。 日本の科学や技術をどう育み、社会の発展や問題解決にどう役立てるか。科学者の立場で提言していく組織として生まれたのが、学術会議である。今年で61歳になる。 現在は内閣府に置かれて、首相が議長を務める総合科学技術会議と「車の両輪」という位置づけだ。会員は自然科学から人文、社会科学まで、全国約83万人の研究者を代表する210人、日本の頭脳集団である。 といっても、多