相撲協会理事会を終えた武蔵川理事長(右)、陸奥親方(左)、八角親方(左奥)ら=27日、東京・両国国技館(今野顕撮影)(写真:産経新聞) 昨年7月の大相撲名古屋場所を暴力団関係者が観戦していた問題で、日本相撲協会の理事会が下したのは、関係した親方の部屋の事実上の取りつぶし。戦後では初めてという厳しい処分により、相次ぐ不祥事からの決別へ、断固とした姿勢を示したといえる。 【写真で見る】処分が決まり渋い表情を見せる木瀬親方 「世間をお騒がせして申し訳ない」。理事会の処分を発表した武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は厳しい表情でわびた。理事会では今回の事態を重大な問題とする意見が相次ぎ、木瀬親方については2階級降格より重い「解雇」相当とする意見も出たという。 協会が手をこまねいてきたわけではない。今回の暴力団関係者観戦の事実が昨年8月に明らかになって以来、警察とも連絡を取り合って、反社会団体関係