【はじめに】 公開から2週間、未だ興行ランキングの上位に君臨し、当媒体でも舞台挨拶、出口調査と、すでに2度ほど紹介している『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』。 絶大な支持を受けながらも、同時に従来のファンにも戸惑いを抱かせるこの作品。賛否両論渦巻く『新編』に感じた違和感、それでもなお抗い難い魅力について、今度はテレビシリーズからの流れを踏まえて考えてみよう。 【『新編』に感じた違和感】 さて、問題の『新編』。ネットでの評判や観賞後の周囲の顔色を窺うと、賛否の「否」の方であっても「怒り」や「拒否反応」というより「どんより」「モヤモヤ」といった印象が強い。テレビシリーズ序盤の「マミさんショック」をくぐり抜けた強者ぞろいのファンだけに、今さらちょっとやそっとの鬱展開には驚かない虚淵耐性が出来ているはずなのだが、今回はそういった直接的なサプライズとはひと味違う、ズシンと胃にもたれ