もう人間が絵を描かなくていいんじゃないか――。AI画像生成サービス「Midjourney」が、完成度の高い絵を作り出すとして2022年7月末からSNS上で話題になっている。このサービスに対し、多くのユーザーが感嘆の声を上げているが、一部のユーザーは仕事を奪われるのではないかと危機感を露わにしている。 以前からAI画像生成サービスは存在していた。しかし、なぜ特にMidjourneyが話題になったのか。今後、こうしたサービスはクリエイターから仕事を奪う存在になるのか。人工知能美学芸術研究会(以下、AI美芸研)の中ザワヒデキ氏と草刈ミカ氏に詳しく話を聞いた。 「ちょっとした挿絵くらいならAIで十分な時代がきた」 Midjourneyは、ユーザーが入力したテキストを元に、AI(人工知能)が内容に沿った画像を生成するサービスだ。チャットアプリ「Discord」内で提供されており、8月9日時点ではβ版