働きアリという名前はあれど、その中にはまったく働かない「なまけアリ」が存在しているというニュースは前にお伝えしたかと思うが、アリのコロニー内の労働制御機構の解明を目指している北海道大学の長谷川英祐准教授は、さらなる研究を進めていた。 今回の研究で働くアリだけのグループにしても働かない個体が現れることが証明されたのだ。 良く働くアリ、働かないアリ 日本に生息している「シワクシケアリ」のコロニー内では、働きアリの働き度合いに大きなばらつきがあり、常に働く個体から、ほとんど働かない個体まで存在する。 そこで、「よく働くアリ」と実際には働いていない「ほとんど働かないアリ」を分類し、よく働く個体だけのグループと働かない個体だけのグループに分け、それぞれでコロニーを再構成した。 その結果、働く個体だけにしても働かない個体が現れ、働かない個体だけにすると働く個体が現れ、グループ全体の個体の働き度合いの分
働きアリはみんなが必ず働いているわけではない。実際には働かないでさぼっている「怠けアリ」が存在する。 2015年、米アリゾナ大学の調査によって、アリの巣の働きアリのかなりの数が1日の大部分を何もせずサボって過ごしていることがすでに判明していた。 研究室で飼育しているアリの巣の観察からは、季節・アリの巣・種で違いがありつつも、なんと平均40パーセントもの個体がほとんど働かないことが分かっている。 こうした傾向はアリだけでなく、ほかの昆虫やミツバチにおいてすら見られるという。だがそれにはこんな理由があるのだそうだ。 働いていないアリは予備の労働力だった 『PLOS ONE』に掲載された最新の研究では、ダニエル・シャルボノー(Daniel Charbonneau)氏らはそうした怠けアリが予備労働力であることを証明した。 活発さが上位20パーセントの働きアリを取り除いてから1週間もすると、これまで
物理学、生物学、化学など自然界に存在している様々な法則性、「理(ことわり)」を明らかにする自然科学。ガリレオ・ガリレイ、ニュートン、ダーウィン、アインシュタインなど誰もが名前を知っている偉人から名もなき科学者まで多くの先達の努力によって様々な知見が発見され、現代においても日進月歩で研究が進み続けています。 この自然科学によって見出された知見から人と組織が織りなすマネジメントの世界を見てみることで、これまでには見えづらかった、しかし、本質的なマネジメントの「理(ことわり)」が見えてくることがあります。 「自然科学に学ぶマネジメントの『理(ことわり)』」では、物理学、生物学、大脳生理学などの自然科学の知見をご紹介しながら、マネジメントの「理(ことわり)」を探求していきます。 働かない「働きアリ」がいる? 今回のテーマは、「アリの生態学×ダイバーシティ」です。 皆さんは「働きアリ」という言葉を聞
英ケンブリッジ大学の研究チームは、ハチの巣の蜜蝋(みつろう)を食べるハチノスツヅリガの幼虫が、プラスチックも分解できると発見した。
新しい研究結果によると、オスの寿命が短い原因は「交尾するための激しい競争」にあるのではないか、と考えられているそうです。これは人間に限らずその他の動物においても、オスの寿命はメスよりも短くなっており、なぜオスの方が短いかというと「生理的欲求」に依存しているため。 一体どういう行動の結果、寿命が短くなってしまったのかという詳細は以下から。Why Males Die Before Females | LiveScience イギリスのケンブリッジ大学の研究者Tim Clutton-Brock氏とKavita Isvaran氏は、20種の異なる脊椎動物の調査を行い、一夫多妻の規模が大きくなるほど、オスの寿命がメスよりも短くなるという結果を得たそうです。その研究者たちによると、オスの交尾の競争が激しくなるほどオス一匹あたりの交尾回数が少なくなるため、そのような種のオスは、長寿になるように進化する強
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