英オックスフォード大学にて哲学及び政治経済学を専攻し、首席で卒業。1988年フィナンシャル・タイムズ(FT)に入社、企業担当記者、パリ特派員、韓国特派員を経て、編集主幹。FTアジア版編集長兼発行人、ピアソンアジア会長を経て、2006年にFTのCEOに就任。 今年創刊125周年を迎えた英経済紙「フィナンシャル・タイムズ(FT)」のCEO(最高経営責任者)、ジョン・リディング氏が来日した。インターネットの普及に伴い、世界中の新聞社が従来のビジネスモデルを根幹から問われる中、FTが進める戦略を聞いた。 問: ニュースメディアの将来性をどう見ているか。 答: 確かに新聞事業については世界的に悲観論が広がっている。まずビジネス構造が危機を迎えているし、特に英国では新聞社によるスキャンダルが発生して、報道の質、ジャーナリズムが守るべき倫理観も問われている。 だが、私は一般的な見方とは異なり、ニュースメ