18年ぶりに阪神のリーグ優勝が決まった。11連勝で一気に駆け抜けた。再任の岡田彰布監督は優勝を「アレ=ARE」と名付けて目標に掲げた。 「ARE」は近年まれに見る「神ネーミング」ではあろう。全国各地の人は「何、それ?」と思うかもしれないが、大阪人には、そのニュアンスがよくわかる。 大阪の年配の人は、よく指示語だけで会話を済ませてしまうのだ。 ADVERTISEMENT 「おい、あれ、どないなったかいな?」 「あ、あれですか? あれやったらそれと一緒に、こないしときました」 「そうかいな、それやったらええのや」 当事者だけが分かればいい話というのが大阪にはあって、そこで通用すればいいということだ。反対に言えば「部外者は知らんでもよろし」ということでもある。 北陽→早大は大阪の野球少年のエリートだった 岡田彰布は大阪市の中心部、玉造の製造業の家に生まれた。明星中学に進み、野球で注目された。系列