インターネット上では日本経済に関する誤解が少なからずあるようなので、主にマクロ経済で勘違いしているのを見かけたものをリストしてみた。 高齢化による生産年齢人口の減少の影響を確認しつつ、財政、消費税、為替レートに関する俗論を否定する内容となっている。 インフレターゲティングなどへの誤解も多い気がするのだが、以下を抑えておけば経済評論家の類が吹聴する俗説に騙される可能性は低くなるはずだ。 1. 日本経済はずっと停滞している? ここ10年間のGDP成長率がEUや米国に劣るので、日本経済はずっと停滞していると主張する人がいるが、一人当たり成長率にすると、むしろEUや米国よりもよい(左図、"Whose lost decade?"より転載)。考えようによっては米国の2.29倍も成長している(The Economist)。 失業率もEUや米国よりは低い。景気の基準をどこに置くかが問題だが、単純に長期低迷