がん細胞を破壊する力が通常の放射線治療の10倍以上あり、副作用も少ないとされる中性子線を使ったがん治療の装置を、国立がん研究センター中央病院が新たに設置しました。皮膚がんの一種の「メラノーマ」などこれまでの方法では治療が難しかったがんで効果を調べることにしています。 これまでの方法では治療が難しかった皮膚がんの一種「メラノーマ」などで治療効果が期待されるということで、来年以降、保険適用を目指す治験を行っていくことにしています。伊丹純放射線治療科長は「がん細胞にだけ選択的に中性子線が当てられるので、副作用が非常に少ないのがいちばんの利点だ。効果を科学的に証明し、広く一般にも使えるよう位置付けるための治験を進めていきたい」と話しています。