「一部報道などを見ているが、政府が学習履歴を含めた個人教育データを一元管理することは全く考えていない。資料にもデータは分散管理を基本とすると明記している」。牧島かれんデジタル相は2022年1月11日の記者会見でこう強調した。 デジタル庁は2022年1月7日、総務省、文部科学省、経済産業省と連名で「教育データ利活用ロードマップ」を発表した。これが「個人の生涯学習データを一元管理」「政府 学習履歴など個人の教育データ デジタル化して一元化へ」などと報じられると、ツイッターなどで炎上し、「#教育データの一元化に反対します」というハッシュタグも登場した。 教育データ利活用ロードマップとは、「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」というミッションを実現するために、データのスコープ(範囲)、品質、組み合わせの充実・拡大という「3つの軸」を設定。教育データの流通・蓄積の全体設計を