アフガニスタン南部ヘルマンド(Helmand)州マルジャ(Marjah)に咲くケシの花と、タリバン(Taliban)の陣地に向かって壁を乗り越える米軍兵士(2010年3月25日撮影)。(c)AFP/Mauricio LIMA 【5月15日 AFP】アフガニスタン南部のケシ畑がピンク色に染まり収穫の時期が近づいているが、農家や関係者によると、世界のアヘンの90%を供給する同国の今年のアヘン生産量は大幅に減少する見込みだという。 麻薬取引市場の撲滅という観点では良いニュースだが、旧支配勢力タリバン(Taliban)や麻薬ギャング団との戦いが激化するアフガニスタンで、家族を養おうと農業を営むアフガニスタンの農家にとっては深刻な事態になりかねない。 農家や専門家によるとケシ収穫量減少の理由としては、一部地域で降雨量が多く、別の地域で干ばつが起きたことや、小麦などの作物の種子の無償提供、食用作物の価