ネット上に「まとめサイト」などがあふれる中、著作権侵害の可能性があるイラストや画像などの無断転載は横行している。今回のように経済的な損失が不明確な無料コンテンツの転載についても賠償を認める司法判断が出されたことで、サイト側にはより厳格な権利確認が求められそうだ。 ベテラン裁判官によると、無断転載をめぐる訴訟はここ数年で増加。また訴訟外で転載に声を上げるケースも目立ち、産経新聞など報道7社は「NAVERまとめ」での写真や画像の無断転載について、運営元の親会社に当たる「LINE」に改善策を申し入れ、4月に全てを削除することなどで合意した。自らサイト側にメールなどで使用料を求め、体験をネットに発信する写真家などもいる。 原告のイラストレーター女性の代理人を務めた平野敬(たかし)弁護士は今回の判決について「裁判所が正面から損害を認定したことで、無料コンテンツの無断転載についても、著者の実績などを基