米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が工業用の「事故米」を食用に出荷していた問題で、「アサヒビール」(東京)は11日、同社が販売している芋焼酎9商品の原料に事故米が含まれていたことが判明したとして、自主回収を始めたことを明らかにした。 自主回収の対象となったのは、同社の焼酎の主力商品である「かのか」や、「さつま司」「ちょこべこ」「とんぼの昼寝」のブランド名で販売されている商品で、今年6月以降に出荷された約65万本。同社の被害額は約15億円に上る見込み。 同社によると、芋焼酎の原酒を製造委託していた「西酒造」(鹿児島県)から9日、麹米の一部に基準値を超える殺虫剤「アセタミプリド」が検出された事故米が含まれていたと連絡があったという。西酒造は8日、いったん「事故米は使われていない」と説明していたが、農林水産省から事故米を購入していたとの連絡を受け、再度、アサヒビールに報告したという。 アサ