質量の起源とされる素粒子「ヒッグス粒子」の発見が確実となった。年内に確定する見通し。素粒子物理学の基本である「標準理論」で最後に残っていた粒子を確認し、同理論が完成することになるが、科学者たちは何も残務整理をしていたわけではない。ヒッグス粒子発見は、見知った世界の果てにたどり着き、その向こうに広がる別の新しい世界へ一歩踏み出すようなものだ。そこには物理学の様々な謎の答えがひしめいているらしい。
質量の起源とされる素粒子「ヒッグス粒子」の発見が確実となった。年内に確定する見通し。素粒子物理学の基本である「標準理論」で最後に残っていた粒子を確認し、同理論が完成することになるが、科学者たちは何も残務整理をしていたわけではない。ヒッグス粒子発見は、見知った世界の果てにたどり着き、その向こうに広がる別の新しい世界へ一歩踏み出すようなものだ。そこには物理学の様々な謎の答えがひしめいているらしい。
2011年12月13日 本日、CERN(欧州合同原子核研究機関)で行われたセミナーにおいて、アトラスとCMS実験は標準理論の予言するヒッグス粒子の探索に関しての現状を報告した。夏の国際会議の後に収集した多くのデータを加えた結果であり、ヒッグス粒子の探索に関して大きな進展があった。しかし、ヒッグス粒子の発見や存在の否定などの確実な結論を出すにはまだ十分なデータ量でないことも確かだ。セミナーからの主要な結論は、標準理論のいうヒッグス粒子が存在するとすれば、その質量は116~130ギガ電子ボルトの領域(アトラス実験)、115~127ギガ電子ボルトの領域(CMS実験)にありそうだということだ。かなり興味をそそる示唆(ヒント)が両方の実験から出てきて、かつそれは同じ質量領域にあるが、発見というにはまだまだ十分でない。
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