その響きからも、なんとなく体に良さそうなイメージのあるトクホ製品。パッケージの「消費者庁許可」のお墨付きシールや「体脂肪や血糖値が気になる人に」のコピーが購入意欲をかき立てます。しかし、2009年秋に起きた花王「エコナ」の製造中止問題で、「本当にトクホは大丈夫なの?」と疑問を持った人も多いでしょう。そこで今回は「トクホ」の問題点や今後の行方を探ってみます。 ■トクホって何? トクホとは「特定保健用食品」の略語で、文字通り、特定の保健の目的が期待されることを表示した食品です。ここで言う特定の保健目的とは、「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」「血圧が高めの人に適する」など、生活習慣病を気にする人に向けた効果や、「お腹の調子を整える」など便秘に悩む女性にうれしい内容、さらに「カルシウム等の吸収を高める」「歯の健康維持に役立つ」など育ち盛りの子どもに向きそうなものなど、その効果はさまざまです。これ
6月5日に安倍首相が発表した成長戦略の中に、サプリメントなどの健康食品や農産物などで健康への効能・効果を表示することを認める方針が盛り込まれました。食品は医薬品とは異なることから、これまで効果を示してもいいのは特定保健用食品(通称・トクホ)や栄養機能食品に限られていましたが、来年度中には現行の規制が大きく緩和される見通しです。 疲労回復などの生理機能 現在、トクホや栄養機能食品は、健康増進法に規定された保健機能食品として「食品の機能性表示」が認められています。機能性表示とは、食品のもつ栄養機能(生命維持に必要な栄養を与える)、嗜好性(五感を介して美味しさを与える)、生理機能(疲労回復などを促し病気を予防する)の3つの機能のうち、特に3番目の生理機能について、その食品がどのような働きをするのかを、商品に表示したり、広告でアピールしたりすることです。 たとえば、お茶に含まれるカテキンは体脂肪を
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