自民党の谷垣禎一総裁の妻、佳(けい)子(こ)さんが13日、66歳で亡くなった。愛妻家として知られた谷垣氏は14日、予定されていた公務を全てキャンセルし、15日の密葬の準備にあたった。 佳子さんは陸上自衛隊幹部の家庭で育ち、早大卒業後、司法試験の勉強会で谷垣氏と出会った。司法試験に合格した谷垣氏が受験を断念した佳子さんに「それならば僕のところに永久就職しませんか」とプロポーズしたという。 佳子さんは「家庭では谷垣氏を立てる一方、後援会の婦人会ではリーダーシップを発揮していた」(事務所関係者)という内助の功タイプ。谷垣氏は政治家として要職に就いてからも夜の会食よりも、佳子さんとの夕食を楽しみに帰宅することが多かった。 そんな仲良し夫婦に悲劇が訪れたのは数年前。佳子さんに乳がんが見つかった。手術後、自宅で闘病生活を送っていたが、今年の大型連休後に容体が悪化した。谷垣氏は入院先近くのホテルから病室