書籍化が決定しました。2023年2月10日、カドカワBOOKS様より発売いたしました。 この世界に産まれたものは、必ずその身に精霊を宿す。 いかなる生物であろうと例外なく、精霊は宿るはずであった。 しかし、高天原と呼ばれる島国で武家の長男として生を受けた雨月晶は、精霊を宿さずに産まれたため、家族から疎まれ、ついには故郷から追放されてしまう。 それから3年、晶は故郷から遠く離れた南の地で、穏やかに日々を営んでいた。 だが、平穏な日々は終わりを告げ、晶は自分を知る旅へと、一歩、足を踏み出す。 一話の文字数が大体5000超あります。 是非とも、読んでいただいたら嬉しいです。 2023年10月28日、四章開始に伴い章題を追加しました。 一章 華都奏乱篇 二章 聖教侵仰篇 三章 巡礼双逢篇 四章 帰月懐呼篇 序 晩夏の記憶は、今なお鮮明に1 2021/07/09 20:00(改) 序 晩夏の記憶は、