ドイツのメルケル首相が4日から3年ぶりに日本を訪問し、自由貿易の推進など共通の価値観を持つ日本との連携を深めたい考えです。 メルケル首相は滞在中、天皇陛下と懇談するほか、安倍総理大臣と首脳会談を行い、アメリカをはじめ国際的に保護主義的な動きが広がる中、自由貿易の推進など共通の価値観を持つ日本との連携を深めたい考えです。 また、今回の訪問にはドイツ企業のトップらが同行し、経済面での関係強化を図るほか、大手電機メーカーの最先端技術を視察するなどして、国際競争が激しくなっているAI=人工知能などのデジタル分野での日本との協力を確認することにしています。 ドイツはこれまで、アジアにおいては、経済的な観点から中国との関係を重視する傾向にありましたが、近年、先端技術の流出などへの懸念が高まっていて、今回の訪問で日本と中国との間でバランスを取りたい思惑もあるとみられます。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相