東京電力福島第1原子力発電所の原子炉建屋。手前から4号機、3号機、2号機、1号機=福島県大熊町で2011年11月12日(代表撮影) 東京電力福島第1原発1~4号機の廃炉処理について、経済産業省と東電が作成した廃炉工程表の全容が15日分かった。使用済み核燃料プールの燃料や、原子炉内の溶融燃料の回収などを3段階に分けて実施し、廃炉終了まで30~40年間を要するとの計画を盛り込んだ。政府と東電は16日に原子炉の「冷温停止状態」を宣言後、今月下旬に廃炉工程表を発表する。 廃炉工程表は、プール内の燃料を回収する第1期(来年~2014年)▽格納容器修復などを実施する第2期(15~21年)▽原子炉内の溶融燃料を取り出す第3期(22年~)--と設定した。 第1期では、各号機の燃料を保管する共用プールから燃料を順次取り出し、2年後の14年に4号機のプールから燃料の回収を始める。内閣府原子力委員会の専門部会は