10月27日(月)放送 見逃された犯罪・感染症 〜問われる死因究明制度〜 今、死因がはっきりしないとして警察に届けられるいわゆる「異状死」は年間、15万人。全国で亡くなる人の7人に1人にのぼる。異状死は、殺人、自殺、それに病死などに判断されるが、死因究明が不十分なため、事件・事故、それに感染症が見過ごされるケースが全国で相次いでいる。去年、愛知県では、大相撲の時津風部屋で、当初、病死と判断された力士が、実は暴行を受けていたことが発覚。また、北海道北見市で14人が死傷したガス漏れ事故では、最初に発見された被害者はガスによる中毒死だったのに、当初、心不全と判断されたため、被害の拡大を防ぐことが出来なかった。背景には、現在の死因を究明する検視・解剖制度に限界があると専門家は指摘する。異状死は、事件に巻き込まれた疑いがないと判断された場合、多くは、解剖されず、それ以上死因を詳しく調べられるこ