はじめに ブラウザの種類やバージョン、ブラウザ固有の実装の違いを考慮し、同じように動作するスクリプトを「クロスブラウザスクリプト」と言います。本連載では、クロスブラウザスクリプトを実現する方法について順を追って解説します。 クロスブラウザを実現する方法の一つに、「JavaScriptを実行するブラウザの種類やバージョンを判断し、そのブラウザに合わせたスクリプトを実行する」という方法があります。JavaScriptは、ブラウザの種類やバージョンによってサポートされている内容が異なることがあるため、ブラウザを判断し、その違いを吸収することは、クロスブラウザを実現する上でとても重要です。 ブラウザの種類やバージョンを判断するためには、navigatorオブジェクトを使います。navigatorオブジェクトには、ブラウザに関する基本的な情報がプロパティとして収められています。この連載でも、前回はn