「ローマ人の物語」を読むとき、最強のサブテキストになる。特に、ハンニバル編とカエサル編を読むときは、手元にあると興奮が倍増する。基本的に、「ローマ人」は文章ばかりなので、本書に満載されているレリーフの写真、想像図、再演の画像で補強するといいかも。 土木建設国家ローマの兵隊は、基本的に工兵だ。道をつくり橋をつくり、宿営地や砦をつくる。剣よりもスコップ持ってる時間の方が長かったんじゃないかと。そんなローマ軍団に密着取材してみました、というのが本書。 まず、装備や兵舎から、食事や宗教、給与にいたるまでの日常生活を始めとし、非番の日は何をしていたか、家族は、結婚は、娯楽は…と、さまざまな疑問に答えてくれる。自分の葬式代を給料から積み立てていた… なんて、生々しいネタも拾える。2000年前のローマ軍が現代のPKFよりも身近に感じられる。 さらには、軍事教練や、日課、軍団組織の発展や騎兵の使用形態、海