松阪市の図書館改革事業が新年度から本格化する。指定管理者の契約満了をきっかけとするもので、市は手始めとして今月中にもPFI方式の導入可能性調査を担当する業者を選定し、改革の方向性を探る方針だ。 市立図書館(川井町)と嬉野図書館(嬉野町)は、市が平成二十一年度に導入した指定管理者制度により、年一億一千五百万円の委託費を受けて、図書館流通センター(=TRC・東京都文京区)が運営している。 平成十一年の建築で比較的新しい嬉野に対し、市立図書館は昭和六十二年の設立と古く、またトイレや階段などのバリアフリー化や閲覧コーナーの拡充などが課題となっている。 五年契約の指定管理委託が今年三月末で終了するため、山中光茂市長は昨年四月の定例会見で、両図書館の改革に取り組むと発表。これまで民間任せだった図書館事業に、行政の関与を強めていく方針を示した。 ■ ■ PFIは、プライベート・ファイナンス・