先日終電で帰宅した時の事である。まばらになった車内で私は空いているにも関わらず座席の端に寄りかかって立っていた。ボーッと車窓から夜景を眺めていたのだ。 するとある駅でスーツを着た若いサラリーマンが崩れ落ちる様に乗車してきた。どうやらかなり酔っている様だ。 足取りもおぼつかないし、つり革に捕まっているのだがフラフラしている。ぶつかったりするのも嫌だったので、移動しようかな~などと悠長に構えていた自分が憎い。 突如、恐ろしい音が車内に響いたのだ。 ゴッポォア!!! 汚い話で大変申し訳ないが、すっごい吐いてた。五臓六腑を全て吐き出さんばかりの勢い。 まさかこの人マーライオンではあるまいな?と思ってしまうくらい立派な吐きっぷりだった。顔も険しかったので心なしか、ライオンっぽく見えてくるから不思議だ。 問題は彼が吐いたマーの方である。ピーチフィズでも呑んだのか、ショッキングピンクの海が禍々しい臭気を