今日は8月29日。 『洗礼者聖ヨハネの殉教 記念日』
主・イエス・キリストの、誕生においても死においても先駆けとなった、『洗礼者聖ヨハネの生涯』を思い起こす記念日です。
『先駆け』ってな~に?
物事のはじめになること。←広辞苑より。
ヨハネは、キリストが人生で経験することを、不思議なほどに同じように、先に経験するのです。
『今日の集会祈願』
『洗礼者聖ヨハネは、その誕生においても死においても、御子キリストの先がけとなって主の道を備えました。』
で・・・。
今日は、皆様と共に、『洗礼者聖ヨハネの生涯』=『キリストの先駆けの生涯』 を思い起こしたいと思います。
よろしくお願い致します
始まりは。
『洗礼者聖ヨハネの誕生の予告』 です。
『ユダヤの王ヘロデの時代、アビア組の祭司にザカリアという人がいた。
その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリザベトといった。
二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。
しかし、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。
ある日、天使ガブリエルが現れ、香壇の右に立った。天使は言った。
「ザガリア、あなたの願いは聞き入れられた。
あなたの妻エリザベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。
その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。」』 ルカ福音書1章5-14
先駆けのヨハネと同様に。
『主・イエス・キリストの誕生の予告』 です。
『(その後)六か月目に、天使ガブリエルは、ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。
そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。
『受胎告知』 エル・グレコ画 大原美術館
「おめでとう、恵まれた方。主はあなたと共におられ。あなたは神から恵みをいただいた。
あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。
その子は偉大な人となり、いと高き方の子と言われる。
神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。
天使はマリアに答えた。
「あなたの親類のエリザベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。神にできないことは何一つない。」
マリアは言った。
「お言葉のとおり、この身になりますように。」』 同 1章26-39
ヨハネとイエスの誕生は、
神の使いの天使・ガブリエルに、その誕生の不思議さが親に告げられ、産まれることになるのです。
次に。
『聖母・マリアのエリザベト訪問』 です。
『そのころ、マリアは出かけて、ザカリアの家に入ってエリザベトに挨拶をした。
マリアの挨拶をエリザベトが聞いたとき、その胎内の子(洗礼者ヨハネ)がおどった。』」
『聖母のエリザベト訪問』 ジャック・ダレー 作
洗礼者ヨハネの父・ザカリアも、妻・エリザベトと共に、マリアに御挨拶です。
ここでは。
先駆けというより、ヨハネとイエスの、互いの母の胎内の中で、初めての出会いです。
次に。
『洗礼者聖ヨハネの誕生 6か月後 主イエスの誕生』 です。
最初に、ヨハネの誕生。
『さて、月が満ちて、エリザベトは男の子を産んだ。この子には主の力が及んでいたのである。』
『洗礼者聖ヨハネの誕生』 ルカ書 1章57-80
ルカ福音書ば、イエスと洗礼者聖ヨハネの誕生を、並列的に取り扱います。
洗礼者聖ヨハネは、誕生でも、イエスの先駆者として、位置づけられているのです。
次に、イエスの誕生です。
可愛い子ども二人の誕生です。
『イエスとヨハネの幼児期』 です。
『聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ』 ラファエロ・サンティ作
幼子イエスと聖母が、幼い洗礼者聖ヨハネと共に、ゆったりした風景の中に描かれいます。
しかし。
牧歌的な作品の背後に、『イエスの受難の予兆』、を含んでいます。
『自らの責苦を予告している聖書』を母の膝の上から取ろうとしているイエス。
『イエスに従うような動きを示している聖ヨハネ』の間に交わされる視線。 それらによって『予兆』が示されています。
眠る幼児キリストの頭上に、マリアがヴェールをかかげています。
マリアのヴェールは、
★生誕後間もないキリストを、マリア自身がかぶっていたヴェールでくるんだという伝承のあらわれです。
更には
★将来の『キリストの磔刑の予兆を意味する象徴』、として使用されていました。
キリストの顔は、正面を向き、平穏で静謐なキリストです。
一方。
洗礼者ヨハネの顔は、マリアの左手が肩を抱くようにまわされ、正面を向いているキリストとは対照的にマリアとヨハネは横顔で、
『畏敬の念に満ちた祈り』を捧げるヨハネが描かれています。
『聖家族』と、いつも共にいたのはヨハネです。
『聖アンナ(キリストの祖母・マリアの母)と聖母子』 ダヴィンチ晩年の作品
1513年から1516年に制作されたダヴィンチ晩年の作品です。
ダヴィンチは、この作品と『モナリザ』を生涯手元に置き、加筆を加えていたことでも知られています。
もう少し大きくなった二人・イエスとヨハネです。
洗礼者聖ヨハネは、
イエズスの先駆者として、誕生から殉教までずっと、『救い主キリストを証』するのです。
『今日の旧約聖書 エレミアの預言』
『その日、主の言葉がわたしに臨んだ。
「あなたは腰に帯を締め、立って、彼らに語れ。 わたしが命じることをすべて。
彼らのまえにおののくな。わたしがあなたと共にいて、救い出す」と主は言われた。』
エレミア書 1章17-19
主が命じるとおりに・・・・
『ヨハネはらくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。』
マルコ福音書 1章6節
ここまでで。
洗礼者聖ヨハネの『学生期』の終了です。
いよいよ。
洗礼者聖ヨハネの『家住期』の始まりです!
『洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を述べ伝えた。』のです。
マルコ福音書 1章4節
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
洗礼者聖ヨハネの人生をたどることは、『真理と正義の道』を歩もうと志す者の励みとなります。
私達も、力を尽くして、福音の証しとなることが出来ますように! 頑張りましょう!
続けて…
次のブログ:『ヨハネの人生:第Ⅱ部』を続けます。 よろしくお願い申し上げます
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます