マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

『ヤコブと神の格闘』・・・『お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と戦って勝ったからだ。』

2017-07-11 04:00:00 | 絵画。写真。

  ヤコブ

 今日は、ユダヤ民族の3番目(アブラハム、イサク、ヤコブ)の族長・ヤコブの生涯の検証です。
                                                
 興味津々です

     
           ヤコブは、
         
           天使と格闘したことから
神の勝者を意味する『イスラエル』 (「イシャラー(勝つ者)」 「エル(神)」) の名を与えられる。
         これが後のイスラエルの国名の由来となった。

      双子の兄エサウをだまして『長子の祝福』を得たため、
          兄から命を狙われることになって逃亡する。 
      逃亡の途上、天国に上る階段の夢:『ヤコブの梯子』を見て、
 
               自分の子孫が偉大な民族になるという『神の約束』を受ける。

    ハランに住む、母方の伯父ラバンのもとに身を寄せ20年間、ラバンに仕える。
      その娘・レアとラケルと結婚。 そして 側女:ビルハとジルパ の4人の間に、
           娘1人と12人の息子をもうけ、財産を築いて、独立する。
  その息子たちが『イスラエル十二部族の祖』となる。『神の約束』の成就です。

そして。

今日は7月11日。年間第十四火曜日。

        『今日の第一朗読 ヤコブと神との決闘

聖書でヤコブの生涯が語られます。

       逃亡20年後。
   兄エサウとの和解を志し、会いに行く途中、ヨルダン川支流のヤボク川にさしかかりました。

『その夜。ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れて、ヤボクの渡しを渡った。
       皆を導いて川を渡らせ、持ち物を渡してしまうと、ヤコブは独り後に残った。

          そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。』
  
                 『天使とヤコブの格闘』    4人の妻が見守る ゴーギャン作品

 
       ここで一休み。

         美術作品: 『天使とヤコブの格闘』  鑑賞いたしましょう。
     このテーマで、『天使とヤコブの力のこもった格闘の様子』が描かれます。

    
    ドラクロア作品。
    
                                 『ヤコブの天使との格闘』      

         『ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、
  ヤコブの股の関節を打ったので、格闘しているうちに腿の関節がはずれた。』


  モーリス・ドニ (象徴主義) の作品 
  
                            『天使と格闘するヤコブ』

  『ナビ派』の画家モーリス・ドニ(1870-1943年)は、抒情的な表現を用いました。
    二人の人物は、闘うというより、まるで踊っているように見えます。
    どちらが天使かヤコブか? 二人は女性のような可愛らしさです。

   『ナビ派』のドニの興味は、
聖書の物語を描くことではなく、彼の目指したものは、『魂の世界』の表現だったのです。

       「ナビ」とは、「預言者」を意味するヘブライ語です。
 『ナビ派』は、色と線を崇拝し、美術界の新しい風たらんとして結成されたのです。
彼らは、自然の模倣をやめ、美術家の『主観的感情』をこそ表現すべきだと考えた、『新派』なのです。


聖書の言葉は続きます。

      『「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、
       ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」

   その人は言った。
「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と闘って勝ったのだからだ。」
         と言って、ヤコブをその場で祝福した。』
                                   これも、『神の約束』の成就です。

                                            以上。 創世記 32章23-33節

                  めでたし!めでたし!

  一説には、
     『天使徒ヤコブの格闘』 は 『ヤコブ自身の自我との闘い』であったと言われます。
   天使に関節を外されたとき、ヤコブのかたくなな心も砕かれたということなのかもしれません。

       初期キリスト教美術においては、ヤコブの相手は『神自身』でした。
         
   
後には、
        『天使』として描かれるようになり、

     『格闘』 は 『地上におけるキリスト教徒の魂の苦闘』 を象徴するものとされました。


  
 晩年。
     ヤコブは、寵愛した息子のヨセフが行方不明になって悲嘆にくれるが、
 数奇な人生を送ってエジプト王・ファラオの宰相となっていたヨセフとの再会を遂げ、
         やがて一族をあげてエジプトに移住した。

エジプトで生涯を終えたヤコブは、遺言によって故郷・カナン地方のマクペラの畑の洞穴に葬られました。

            めでたし!めでたし!

                             以上。今日は、Wikipediaの資料から、『ヤコブの生涯』の検証でした

皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
人の数だけ、色々の人生がありますね。 先人達の人生に学びながら、自分なりの『美しい人生』を全うしましょう!

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7/11。5時。 早朝。野良猫にエサをあげる御婦人がいる。どこから来るのか野良猫が群がってくる。10㎞。

7月の運動: ランニング 72㎞  階段上り下り 0回  登山 1回


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