【連載】Episode65 MiDORiKO EMPiRE「ずっとワクワクし続けられるグループでいたい」
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WACKとavexの共同プロジェクトEMPiRE。2021年11月23日(火・祝)に幕張メッセイベントホールで開催予定のワンマンライヴ〈EMPiRE’S SUPER ULTRA SPECTACULAR SHOW〉は、チケット発売後即完売。9月からクラブツアー〈EMPiRE’S GREAT PARTY CARAVANS〉を開催し、11月10日には約2年ぶりとなる3rdアルバム『BRiGHT FUTURE』をリリースするなど、勢いがますます加速していきそうな彼女たちの2021年2周目となる個別インタヴューを敢行。第5回はMiDORiKO EMPiREの声をお届けする。
INTERVIEW : MiDORiKO EMPiRE
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EMPiRE史上最大規模の幕張メッセイベントホールでのワンマンライヴのチケットが、一般発売後に即完売した。彼女たちへの期待の大きさの現れであるが、メンバー6人がパフォーマンスを磨き地道に努力してきた成果であることに間違いはない。2019年10月にリリースした2ndアルバム『the GREAT JOURNEY ALBUM』で示したダンスミュージックの方向性を軸にしながら、これまでのWACKの伝統も感じる楽曲など表現の幅を広げる楽曲が収録された3rdアルバム『BRiGHT FUTURE』のリリースを11月10日にひかえる中、どのような気持ちで日々を過ごし、幕張メッセへと向かうのか。自身で映像撮影や編集なども行いクリエイティヴ部分でも輝きを見せるMiDORiKO EMPiREに話を訊いた。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 外林健太
全部の感情をギュッとした感じがします
──幕張メッセ公演まで3週間を切りましたが、今どんな心境ですか?
MiDORiKO : いよいよだなって感じです。焦りもあるし、楽しみでもあるし、全部の感情をギュッとした感じがします。
──幕張を目前にリリースされる3rdアルバム『BRiGHT FUTURE』は、前作と比べるとより幅のあるアルバムだと思いました。MiDORiKOさん的には、どんなアルバムになったと思いますか?
MiDORiKO : 本当に幅が広がったなと思っていて。メンバーが自分を出すのが上手になったことが、そういうアルバムに繋がったのかなと感じています。
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──どういうところで、自分を出すのが上手になったと感じたんでしょう?
MiDORiKO : 今回、メンバー作詞曲がいくつかあるんですけど、初めて採用されたMiKiNAちゃん歌詞もすごいMiKiNAちゃんらしいし、YU-Kiちゃんが作詞した「FLY! SiNG! CRY! TRY! SMiLE!」に関してはデモを聴いた時からすごいYU-Kiちゃんっぽいなと思っていて。実際、歌詞が入って、らしさが全開になっているなと思うんです。冒頭から〈Dance Dance Dance アソビタイ〉って(笑)。一緒に笑おうよ、行こうよって感じがYU-Kiちゃんらしいし、そういう部分が出ているなって感じます。
──しかもYU-Kiさんは、今年のWACK合宿オーデ後のバス内で歌詞を書いたそうですよね。
MiDORiKO : あれだけ激動な1週間を送った後で、いろいろな反省だったり感じたことがあったと思うけど、それをポジティブな方向に歌詞に昇華できているのがすごく素敵だなって思います。
──MiDORiKOさんが作詞した「RATHER」はMAYUさんとの共作ですが、どういうことを思いながら書いた歌詞なんでしょう?
MiDORiKO : 前に進めない感じをテーマにした曲なんですけど、私自身、過去にすがりたくなる時が結構あって。でも、戻ることはできないし、今しか残されてないぞってことを自分の中で思って書いた曲です。
──過去のすがりたい時があるというのは意外ですね。むしろ、そこから飛び出したいと思ってEMPiREに入ってきた印象があるので。
MiDORiKO : 過去の自分自身はあまり好きじゃないんですけど、過去の環境とかは結構好きで。だから、そういうときのことを思い出したりしながら書きました。
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──〈過去にすら進めない〉ってフレーズがすごくインパクトが強いですよね。
MiDORiKO : 先に進もうとしても進めないし、でも過去に戻ることもできないしって。戻るって言葉を過去に進むっていう言い方に換えたんです。
──これは、いつぐらいに書いた歌詞なんでしょう?
MiDORiKO : これは8月に書いていて、アルバムの中では1番最後にできた曲でした。
──8月ってめちゃめちゃ最近ですよね。ネガティブな感情になっていたんですか。
MiDORiKO : というより、この曲はそういうふうに書こうと思って考えていったんです。
──別に、リアルで落ち込んでいたわけではない?
MiDORiKO : じゃないです(笑)。
──渡辺(淳之介/WACK代表)さんの歌詞は、毎回EMPiREに対するメッセージ性が強いですよね。どのように捉えて歌っていますか?
MiDORiKO : 本当に歌詞通り、真っすぐ受け取っています。その歌詞を自分たちで声に出して歌うからこそ、それを身に染みて感じますし、ここでグッと引き締めてやらなきゃダメなんだなって。そういうフェーズに来ているぞっていうのは感じます。
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──今回、EMPiREの代表曲を現行メンバーで再レコーディングもされています。改めて歌うにあたって意識したこととか、歌いながら変わったなと思ったことってありますか?
MiDORiKO : はじめてレコーディングしたときは、すべてが初めてだったので、曲を聴いているエージェント(※EMPiREファンの総称)のことも想像できていなかったんですけど、今回はエージェントとのライヴの情景を浮かべながら歌いました。
──自分の歌い方に変化は感じました?
MiDORiKO : メンバーからもエージェントからも「歌い方がやさしくなった」って言われました。あと、「Buttocks beat! beat!」とかはライヴを経て身についたというか、アレンジした歌い方をしていて。それを音源にすることができてよかったなと思うし、それはライヴを積み重ねてきたからこそだなって思います。
知り合いに食べられるという不思議な体験をするMV撮影になりました(笑)
──現在、アルバムから2曲MVが公開されています。「LET'S SHOW」はもともと録る予定がなかったそうですが、山田健人監督が急遽撮影しようと言ってくれて収録したそうですね。もともと準備していない状況での撮影は、どんな経験になりましたか?
MiDORiKO : 山田さんが「残そうよ」って言ってくれたのがすごくうれしくて。時間がない中やってくれて、それに応えよう、一緒にかっこいいものを作ろうという気持ちで臨みました。
──MiDORiKOさん自身も動画撮影と編集をされているので、山田さんの今回みたいな作品方法からの学びはすごく多いんじゃないですか。
MiDORiKO : 本当にさすがだなって思うことばかりです。この短期間でめちゃくちゃかっこいいものを作ってくださって、すごいなあって。撮影中も1個のシーンを撮り終わった後、なんとなく繋げたものをすぐ送ってきてくださったり。撮りながらもテンションが上がって、そういう部分も含めてすごいなって感じることばかりでした。
──「Happy with you」は田辺秀伸さん監督作品です。ゴージャスで色彩豊かな作品ですよね。
MiDORiKO : 田辺さんらしい作品だなと思いました。他のエキストラのキャストの方の演技もめっちゃ最高で。外国人キャストの中に、たまたま知り合いがいたんです(笑)。その知り合いがちょうど私の目の前で演じているんですけど、知り合いに食べられるという不思議な体験をするMV撮影になりました(笑)。
──あははは。そうした活動がMiDORiKOさん自身のクリエイティヴにも刺激を与えているんじゃないかと思うんですけど、最近は映像作品を撮ったり制作したりしていますか?
MiDORiKO : 最近は、〈EGP TOUR〉の会場で『BRiGHT FUTURE』の初回生産限定盤を予約したらオリジナルラベルの水がもらえるんですけど、そのCMを撮りました。撮影も寝っ転がりながら海で撮って編集して。
──MiDORiKOさんは、何か生み出したり、作るのが好きなんですよね。
MiDORiKO : 好きなので、EMPiREのCMとかこれからもずっとやっていきたいなって。ただ、もはや私が作ってるってことをエージェントも知らないんじゃないかなって(笑)。
──それぐらい馴染んでいますよね(笑)。CMとか以外に、超大作とかも撮りたいんじゃないですか?
MiDORiKO : 最近、今後個人的にやりたいと思うことはありますか? って質問をよくされるんですけど、MVも撮ってみたいし短編の物語とかも撮れたらいいなって思いますね。
──MiDORiKOさん名義の映像作品を2022年はぜひ出してほしいです。作品を通してどんなことを表現したいと思いますか?
MiDORiKO : 特に今はあまり決めていなくて。今まではパッと思いついたものをやることが多かったのと、このためのCMを作ってくださいみたいな感じで、その中で自由に作ってきたので。これからも、自分がその時思う作りたいものが作れたらいいなって思います。
本当にこの仕事は特別だよなって思いました
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──8月にはBiSHメンバーの新型コロナウイルス感染によって、EMPiREが代打として〈ROCK CIRCUIT 2021 in EZO〉と〈TOKYO BiSH SHiNE 7〉に急遽出演しました。改めて振り返ってみて、どうでしたか?
MiDORiKO : とにかく自分たちができることを精一杯やろうと思って臨みました。普段のイベントだと初見の人の反応とかなかなか感じることができないので、初心に返るというか。すごくありがたい経験だなと思いました。精一杯やるぞって感じでライヴをして、本当にみんな温かくてうれしかったです。
──SNSをみていても、たくさんの反響が見て取れました。初めて観る人たちも一緒に踊ってくれたり、盛り上がっている姿を見て、自信に繋がったんじゃないですか?
MiDORiKO : 繋がりました。もっとそういう場でもやっていきたいなと思いましたし、昨日も学園祭(防衛医科大学校学園祭"並木祭")でライヴをしたんですけど、ほぼ全員がEMPiREを初めて観る中でやらせていただいて。ライヴ後に文化祭の実行委員長の方が挨拶しに来てくださったんですけど、「ライヴ自体が初めてで、今まではYouTubeとかでいいじゃんって思ってたんですけど、価値観が変わりました」って言ってくれて。それがすごいうれしくて。自分はそういう側でやっているんだなって改めて身に染みたというか。
──人の価値観を変えることをやっているわけですもんね。
MiDORiKO : そういう仕事だもんなってあらためて気づかされたし、そうなりたくてこの世界に飛び込んできたのですごくうれしかったです。EMPiREがライヴ自体初めての体験になる人もいるわけだし、本当にこの仕事は特別だよなって思いました。
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──〈ROCK CIRCUIT〉から4日後には〈TBS7〉が開催され、豆柴の大群と一緒に2マンを行いました。〈TBS7〉に関してはどんな気持ちで立って、どんなライヴになりましたか?
MiDORiKO : 〈ROCK CIRCUIT〉と一緒で自分たちのできることを精一杯やりました。今までBiSHには帯同させてもらってライヴをしたり、たくさん助けてもらっていたので、〈TBS〉に代打で出ることで、少しでもその恩を返せたらいいなと思ってライヴをしました。
──まさに満を持しての幕張メッセを目前に控えているわけですが、メンバー間はどういう雰囲気ですか?
MiDORiKO : みんな幕張に向かって同じ方向を見てやらなきゃ、やるぞって感じで進んでいます。
──MiDORiKOさんは、焦ったり不安になったりはしないですか?
MiDORiKO : 私は、焦りがちだし、緊張しいだし、気持ちが落ちちゃう時は落ちちゃうんですけど、そういうのを上手いこと調整できるようにしようとしていて。幕張までにメンタルを整えるというか、不安要素をどんどん潰していく感じで、自分をコントロールしています。
──不安との向き合い方って難しいですよね。
MiDORiKO : 私もそういうのが下手くそだったので、徐々に徐々に自分がどうやったらいい方向にベストに動けるかなって前より考えるようになって実践しています。それをやらずに幕張に立ったら、前の自分だったら緊張で押しつぶされてしまうと思ったので、そこに向かって調整していかないといけないなって。
──現在、〈EGP TOUR〉も行われています。クラブでのライヴということで、普段とはタイプの違うライヴだと思うんですけど、どんなツアーになっていますか。
MiDORiKO : 新曲も披露しているんですけど、初めて観るお客さんの反応を見れてうれしいです。お客さんも初めて見るのに一緒に振りをやってくれて。NOWちゃんがつけてくれた振りのおかげだなって。あとはMAHOちゃんが振りのサポートをしている曲もあるんですけど、ライヴのことを考えて作るのが本当に上手だなってやりながら思いますね。〈EGP〉はお客さんとの距離が近くて。その感覚もすごい久しぶりなので自分のテンションが上がります。お客さんのテンションが上っているのも分かるし、楽しいですね。
──改めて11月23日、幕張メッセ、どんなライヴをしたいですか?
MiDORiKO : 2021年は国際フォーラムの〈限界突破〉から始まって、ポジティブに着実に前に進んでいっている感覚があるんです。その流れを切らせたくないし、幕張はステップアップしてる感覚があるので、確実に1個上に行けるライヴにしたいと思っています。
──漠然とした質問ですが、EMPiREはどんなグループでありたいと思いますか?
MiDORiKO : お客さんがワクワクすることはもちろんなんですけど、自分たち自身もずっとワクワクし続けられるグループでいたいなと思っています。みんなと一緒にどんどん前に進んでいる感覚が確実にあって。そこはやっぱりすごくワクワクします。アートワークとか曲もEMPiREってすごくかっこいいので、そういう要素も含めてたくさん好きになっていってほしいし、ずっとワクワクし続けていたいなって思います。
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前回の記事はこちら
LIVE INFORMATION
〈EMPiRE'S SUPER ULTRA SPECTACULAR SHOW〉
2021年11月23日(火・祝)@幕張メッセイベントホール
時間 : OPEN 16:00 / START 17:00
PROFILE
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