図書館司書の非正規問題について昨今取り沙汰されているのを見る。
ざっと見た感じの問題点は、優秀な専門職が安月給で酷使されているということと、技術の継承が行われないということ。
私は先日、正規の図書館司書職を退職した。理由は、専門的な業務に従事したいという当初の動機と実際の現場が異なっていたところ。つまり、現場職員の専門性の低さに絶望して辞めた。
・30代
「優秀な専門職」と言うのは、何も知らない外野か自分たちを大きく見せたい現職だけ。図書館司書なんて単位を取ったら誰でも資格を取れるので、その資格一つで医師や教員のような実務実習を伴う国家資格と並べると思っているのが恥ずかしい。(課程の図書館実習は任意なことが多いし、たかだか一週間程度で比較にならない)
そして、専門職の専門性が発揮できる分野としてレファレンスが挙げられるが、これはレファレンスの難易度による。例えば、地域の「◯◯という地名の由来が知りたい」というレファレンスを受けたとして、まず地名辞典を見る。地名辞典になければ地方が発行してる地誌を見る。どちらかにはだいたい載っている。これの何が専門性だというのか。こういう定型化されたレファレンス対応について、口を大きくして専門性だの専門職だの言っていることが多い。逆に、人名辞典に載ってない郷土の人物などを、辞典や地誌など基本的な資料以外から、記憶や所蔵資料目録などをヒントに見つけることが専門的なレファレンスだと思う。このような真の専門的なレファレンスをできる人物がどれほどいるのか。私が勤務していたところでは、非正規職員は誰もできなかった。正規職員も半分以上できてない。
能力によって給与が異なるのはどの世界でも一緒で、非正規職員が非正規の待遇であるのは相対的な能力不足から当たり前のことであると思う。正規職員でもできてないのだから、そんな大きな声で「専門職の待遇改善をー!」なんて言える状況じゃない。そして、優秀な人間、例えば某国立図書館では正当な待遇が与えられていると思うし(ちなみに某国立図書館の応募資格に司書資格は必要ない。この点から司書資格の不安定さが伺える)、地方の優秀な人間は現状に見切りをつけて出て行く。
何度も職員の意識を変えようとしたけど凝り固まった40代後半以上の頭は変わらないし、上司層が変わらなければどれだけ下から頑張っても現場は変われないし、疲れた。非正規職員も、正規職員ですらも、基本的なコミュニケーションすらできない人がいるし(聞かれたことに答えられない、処理能力が低いなど)、現状維持ばかりで新しいことはせず、ただ自分の世代が円満に終わることばかりを考えている。こんなの一般企業の事務職ですら無能扱いだろう。一般企業で使い物にならないレベルの職員でも、一度公務員になってしまったら解雇はできない。そんな人たちがただの肩書きだけで「専門職ー!」と叫んでると思うと悲しいものがある。図書館司書の知識は年々新しいことが増え司書課程の内容も更新されていくが、大昔に司書資格をとった現状維持ばかりのおじさんおばさんたちは自分の頭を更新しようとしないので、なおさら「専門資格とは?」と思う。
図書館司書の世界では、募集の少なさもしばしば取り上げられる。募集もたくさんあるし、優秀な人は普通に就職できる。(気になる人はJLAの採用情報ページを見てみてね)40歳まで受けられるところも多く、年齢制限がないところもあり、他の公務員よりだいぶ応募資格が緩くなっている。それで若手をとろうが経験豊富な人材をとろうが、それはその館の方針によるので知ったことではない。挑戦し続けて正規職員に合格する人もたくさんいる。つまり、機会は開かれているのに挑戦しないことに問題があるし、たくさんチャレンジして受からないのであれば本人の能力の問題であろう。能力が足りなくて受からないなんてことは他の業種でも同じで、何も図書館司書に限った話ではない。それを何でそんなに特別に大々的にアピールできるの?と思う。他の業種でも、能力が足りないけど続けたいなら待遇を落とすしかないし、諦めて他の業種に行くだろう。それと同じ。
思いつくまま殴り書きしたので読みにくくてすみません。私が言いたいことは、周りが言うほど図書館の専門職に価値はないこと、専門職の中でも専門性にグラデーションがあること、能力に応じて待遇が変わるのはどの世界でも当たり前で現状に違和感はないこと(非正規職員のこと)、待遇を変えたところで職員あるいは職員の意識を変えないと半永久的な技術の継承は不可能なこと、です。40代後半以上の人たちを見て、ここにいたらこうなってしまうと思って辞めた。
こんなに読んでもらえるなんて思ってなかった。たくさんの反応ありがとうございました。いろんな意見があって面白かった。
◯タイトルと内容が違う。非正規職員の雇い止め等はどうなのか。正規職員にとって非正規職員はどうでもいいように見える。
どうでもいいです。非正規待遇が嫌なら正規になればいいし辞めたらいい。いわゆる氷河期世代など新卒時の社会状況に言及する人もいるが、正規職員の多くは中途採用(非正規職員経験者)です。社会のせいじゃない。昨今の非正規図書館員の話題を見てると、現状を変える気力や能力がないくせに空っぽの「専門性」を笠に着て「かわいそうな私たち」を演出しているだけのように思う。元職場でも組合から非正規雇用の待遇改善の署名がよく回ってきてたけど、バカだなって思ってたし一回も署名してない。私が見ていた世界では、前述の通り非正規職員の専門性なんていうのはまったくなかったので、辞めても職場や社会にとって問題ないと感じた。
私の元職場の管理職や上司は、個人の能力如何ではなく「図書館司書資格があること」を重要視し、「図書館司書資格保有者の職員数を確保すること」に専心していた。無能でも資格さえあればいいみたいな。私は資格なんていらないから優秀な人間と働きたかった。今は転職して、求めていた環境に身を置けて嬉しい。
タイトルと内容は少し違っていたかもしれません。すみません。私が図書館司書の非正規問題に触れる時、その前提にある専門性の具体的な話が出てこないように見えたので、こういう話になりました。
郷土資料は必要で、各地域の図書館が郷土資料を収集することで全国的に郷土資料を収集保存できる仕組みがある。それは大事だなと思う。場所や予算は限られているのでその限られた状況でどういう資料を収集するかといった選書にも、職員の専門性が不可欠。専門性はほとんどが属人化するから、それを半永久的に継承していくべき。実際に働いてみて、この辺はロボットやAIには難しいと感じた。
郷土資料を含む図書館資料の必要性で言えば、例えば陰謀論とか根拠のない噂話が力を持った時など、正しい情報や情報の比較検討に役立つ。図書館では全ての人がその機会を得られる。ググれば簡単な情報は出てくるけど、やっぱり紙の資料の量や質とは比にならない。少しでも調査研究をしたことがある人はわかると思うけど。
図書館は国民、県民、市民がユーザーなので、ユーザーから「図書館なんて必要ない、AIやロボットでいい」と言わしめてるこの状況を、図書館司書や図書館制度が変えていかなければいけないと思う。
私は前述のような現実に辟易していたので、一部の優秀な人間のみ残して専門性を保持し、あとの無能な正規職員と全ての非正規職員は指定管理に変えたらいいと思ってる。元職場でも一部指定管理が入っていたが、図書館業務のほとんどを占める定型化された業務なんて誰がやっても同じだし、むしろ公務員的な頭のかたさがなく新しい視点で物事を考えられるところはこれからの図書館運営に必要なのではと思った。無能は切り捨てられそうだし。図書館正規職員(公務員)の働かないおじさんおばさんや無能も切り捨てられたらいいのに。そしたら現場のモチベーションも上がるし優秀な人間も集まるかもね。
◯都道府県立図書館と市町村立図書館では非正規職員の職務が違う。(=後者では正規職員と同じような仕事をしている。)
市町村立図書館ならなおのこと、誰でもできる仕事ばかりです。図書館のあり方に関われるのは多くが館長レベルで、日常的な貸出、返却、選書(都道府県立と違って保存より利用を重視した選書)、目録(市町村ではほとんどがTRC流用)など、逆にどこに専門性があるか教えてほしい。
現職の人はこんなチラ裏に青筋を立ててないで、「図書館なんかいらない」って言わせないように頑張ってください。図書館や司書の存在意義を評価するのは仲間内じゃなくてユーザーですよ。内輪でヨシヨシしあってても意味ない。
◯コメントより抜粋「図書館司書は今の情報化社会に負けないよう専門性や職域を高めないと相対的に価値は低くなる」「専門性を定量化し、カテゴライズやレベリングを行うのは、業界のスキルアップだけでなく、権威づけや地位向上に必要」
私は図書館司書の専門性のなさと図々しさに嘆いてたばかりだけど、本当にその通りだと思った。現状に即してよりよくする方向に考えられるのがすごいと思った。
そもそも需要が少ない職に対して やたら憧れもってる人が多くて需給のバランスが崩れてて ダンピングして職にありつきながら待遇に文句を言ってる構図でしかないからねこれ
心配しなくても一部のバカ以外はとっくにわかってること 勘違いした司書たちとそれを持ち上げることで教養あるっぽく振舞いたいはてなーみたいなバカしか司書が大した仕事だなんて...
司書が言葉の認識力に優れているとするならば、どうして簡単な需給経済のことがわからないんだ?世の中から見えていなくて成りてが少なく、おいしい職がどれで、カッコよくみえて...
でも増田にいる時点で知能はありませんよね はい論破
補助金と民間組織法にたかる仕事がイイんだろ 医者だな
そのリファレンスだかレファレンスだかは AIに代用される未来しかない 同じことAIに聞いたら アウトプットの量で全く勝てない 図書館司書ってAI使ったこともないのかなあ
逆に、人名辞典に載ってない郷土の人物などを、辞典や地誌など基本的な資料以外から、記憶や所蔵資料目録などをヒントに見つけることが専門的なレファレンスだと思う。 記憶を頼...
なんか逆張りしたいだけの嘘松臭がするな つか司書の給料って専門性があってもなくても安すぎるだろ 司書に限った話ではないが、そういうのが日本の経済成長を妨げてるんだろ
これだな。結婚した女性しかいないという
自分の業績にまでも後足で砂をかけてTSUTAYAを助長させるだけの増田だ😔
コーディングカフェにいるようなエンジニアが司書を兼ねればいいんでは?
そういう野生のコンサルみたいな返しは要らんねん
優秀かどうかって関係ある? 優秀かどうかに関係なく、労働者は全て自己が生活していくのに十分なだけの賃金をもらうべきだよ
そういう考えなら、年収の壁について言及しないと嘘だよ
死んでないなら大丈夫だよ。贅沢したいと生活したいは違う。
今の図書館司書に求められてる一番な使命は郷土資料の散逸を防ぐこと、取りまとめをすることと思うけど実際はどうなってるんだろう 資料収集については各自治体の博物館にやらせた...
郷土資料って税金かけてまで保存する必要あるんかな…
ある 郷土資料単体では意味がないことが多いが 幅広い地域を対象にすると関連性が見えてくることが多く歴史の新事実が発覚する 郷土資料を読み漁ってる人は少ない上に 地域の石碑な...
たぶん、「税金かけてまで」に重きが置かれてる気がする。 大多数の市民が関係無いのに、物を保存するだけで税金使うのは嫌だなぁって感じじゃなかろうか。
郷土資料を保存しておくことによって、どう人に貢献するか、豊かになるのかって事ね 恩恵がなにもなくて、ただ金だけかかってるだけなんじゃないかって、そういう意味
その通りなのだが 失われたら二度と取り戻せないってのが重要 戦時の大空襲で失われてしまったものも多く 残っていれば歴史を正確に読み解けたかも知れないのにとつくづく考えてし...
取り戻す必要があるかは、その住民に決めさせるべきかと。 住民が要らないと思えば、そのまま無くなるのも仕方ないかと。
その通りなので反論の余地はないね 私も引き取れるのが限りがあるし 持ってるので部屋が埋もれてきた あぁもったいないなあ
そういうのはお寺の住職がやった方がいいな いやマジで
数百年以上の歴史があるからなあ寺は 寺のどこかに保管してあって欲しい 昨今は外国人が多くて盗難が怖いけど
保存してないと 「日本には黒人のサムライがいた」 「日本にはかつて大量の黒人奴隷がいた」 「日本人が黒人を受け入れないのは差別」 「日本が黒人に生活保護を与えないのは差別」 ...
図書館司書に求められてるというより図書館に求められてる仕事よね。原本は札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、松山、広島、福岡、沖縄各一箇所くらいに集約して、そこで全部...
いや、ほんとそうなのよ 郷土資料館の保存スペースが足りないみたいな話があるけど、それならマジで電子化して欲しい 郷土資料は持ち出し禁止とか許可制とかのめんどくさいものが...
AIに反対しているのもこの人たちなんだよなあ
そもそも図書館って必要なのかな。都道府県単位で存在すれば十分かと
自分も司書やってたことがあるけど、 図書館利用者の相談に応えるのって スーパーで働いてる店員が「ほらあの……あれよ!お弁当に使うあれ!名前が思い出せないわ!あれよあれ!」...
野菜に詳しいか本に詳しいかだけの違いだよね。
本質ついてる
スーパーの店員への蔑視を告白してるだけじゃん
これスーパーの店員への蔑視じゃなくて図書館司書と同じって言ってるだけなの読めないの?むしろ図書館司書よりもスーパーの店員を下に見てるの自分じゃないの?
自らが差別野郎ってことをわざわざ言いにこなくていいです。
なんで?
あなたは不要な人間だからです
「優秀な専門職」と言うのは、何も知らない外野か自分たちを大きく見せたい現職だけ。図書館司書なんて単位を取ったら誰でも資格を取れるので、その資格一つで医師や教員のよう...
司書は学力低めの人のための福祉枠だけど、障がい者採用のほうがずっと重要だから福祉枠から追い出されるのは時間の問題。そもそも司書の専門性なんぞよほどの大図書館でなきゃ不...
本の検索、推薦やどこに何が置いてある的な部分は完全にAIに負けてるでしょ。ただし図書館の専門職に求められるのはもっと幅広いものだよ。 図書館ってそんなに使われてますか?...
現代の正規の司書に求められるのは本や文書を手段にして所属自治体、組織や住民の便益向上を主導する企画職や営業職の能力なのだけど、事務職や倉庫スタッフの感覚の人が多すぎる...
タイトルから思った内容と違って非正規雇用の問題に全然ふれられてなかった ただ正規職員にとって非正規雇用問題とかマジでどうでもいいんだなってことだけはわかった
逆に、人名辞典に載ってない郷土の人物などを、辞典や地誌など基本的な資料以外から、記憶や所蔵資料目録などをヒントに見つけることが専門的なレファレンスだと思う。 専門的で...
🐊「わかったわかった」 🐊「オレが肩をかそう!」
図書館司書を正規にする金で本を何冊買えると思ってるの?司書が正規か非正規かどころか有能か無能かでさえユーザー目線ではどっちでもよくて本増やしてもらったほうが嬉しい。チ...
司書の専門性ってそりゃゼロじゃないけど特別視して崇めるほどすごいもんでもないよな 専門職技能的に言えば美容師とか栄養士とかと同列だろ はてなだとインテリぶってるのかワナビ...
今IT技術が発展して過去は図書館司書に最も求められるものだったレファレンスが必要なくなっちゃったんだよな 図書館司書自体が無駄になったとは思ってはいないけど、それだけでは...
図書館司書の専門性を高めたいなら別になんかの分野の専門を持っておかないとダメなんだけど、市町村立図書館ならそういう専門性がある人を何人も集めるのって無理だよなあと思う ...
現代の図書館の運営に司書資格持ちは必要ではあるが数は要らない、ってことが分かってないブクマカ多過ぎなんだよな。安くても集まるのでとりあえず司書資格持ち採用するが、仮に...
わかりみ〜っていう部分はあるけど、非正規叩きについてはそもそも非正規しか間口がないような状態なので本来優秀な司書になるはずの人の力が持ち腐れてるのあるだろうなと思って...
非正規の待遇が改善されたら国立大卒のスポーツマンみたいなのが殺到して、無名私大卒の地味女みたいなのは一生採用されなくなる。
図書館司書や博物館学芸員など、ボランティアやセレブバイトでもやりたいという人が数多くいる職種は、そちらに代替されていくのは止めようがない 公営施設であれば、幹部職員はキ...
行政職司書資格なしで市町村職員になって図書館に異動になった者だけど、確かに配属前に自分が思っていたより専門性はないかも。なぜなら司書職員がやるのと同じ仕事を自分を含め...