会社で毎日、お世話になっているものといえば――PC? いやいや、わが身をどっしりと預けるオフィスチェアがあるじゃないか。特にデスクワークがメインであれば、腰や背中に負担を掛けない形を選んだり、好みの高さに調整したりと、こだわりを持つ方も少なくないだろう。そんなオフィスチェアの歴史が分かる「オカムラいすの博物館」(東京・永田町)が2月12日にオープンしたので、さっそく取材した。 終戦直後の航空機の椅子からオフィスチェアへ “いすの博物館”と聞いてもピンと来ないかもしれないが、赤坂日枝神社のそばにある同社オフィスのうち、3フロア分を割いたという大がかりなもの。 岡村製作所は第二次世界大戦後の昭和20年(1945年)に航空機メーカーの日本飛行機の元社員たちが起業し、米軍将校向けのデスクや椅子を作ったのをきっかけに各種オフィス用品を手がけて、現代に至る。そんな同社が手がけてきたオフィスチェアの歴史