カナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールは16日、日本のセブン&アイ・ホールディングスに対する買収提案を断念した。同社の野心的な試みは、自社の事業環境の悪化と株価下落の長期化に押し負ける形となった。 クシュタールは、日本での宣伝活動や消費者へのアピールに加え、独占禁止法への懸念を回避するため、米国にある2000店舗超の売却を検討するなど、約1年にわたり、買収に向けた粘り強い取り組みを続けていた。また、セブン&アイの株価(提案前)に対し約48%のプレミアムを付けた買収額6兆7700億円について、引き上げる意向も示していた。 だが、時間の経過とともに、交渉妥結の可能性は次第に低くなっていった。クシュタールは6月時点でも進展に前向きな姿勢を見せていたが、最終的には、セブン&アイ側の妨害的な対応と、クシュタール自身の経営悪化が重なった。 クシュタールは発表文で、セブン&アイ
