アフリカ東部のウガンダで、大臣が患者に扮し、国立病院の腐敗を暴いたことが明らかになった。同国のサラ・オペンディ保健相が15日、「病院職員が患者に賄賂を強要している」との情報を受けて、顔をベールで覆ったまま、首都カンパラにある国立病院に向かったところ、一般の女性患者と思った職員らが次々賄賂を要求してきたという。 オペンディ氏は無料で受けられるはずの検査を受けようとしたところ、職員から15万シリング(約4600円)の賄賂を要求された。その後、看護師からも賄賂を求められた。 「お金がないと言ったのに強要してきた」とオペンディ氏。自ら警察に通報し、2人は逮捕されたという。 中国が建設したというこの病院の副院長は今回の事態を受けて「非常に感謝している。(大臣がいなければ)患者はひどいスタッフに苦しめられていたはずだ」とコメントした。 ウガンダの国立病院に勤める職員の月給は25万シリング(約7800円
アフリカ研究者 白戸圭一 11 ミサイル開発はなぜ進んだのか北朝鮮が公開した、移動式発射台に立つ「火星14」の写真 10年も前の話で恐縮だが、毎日新聞の南アフリカ・ヨハネスブルク特派員だった筆者は2007年、北朝鮮の技術支援を得ている兵器工場がエチオピアに存在しているとの情報をある人物から入手し、エチオピアに取材に出かけた。 この工場の存在は、国連安保理によっても確認されている。工場は首都アディスアベバの西約135キロの農村地帯に存在しており、名前を「Homicho Ammunitions Engineering Industry(HAEI)」という。1987年に設立され、北朝鮮技術者の指導の下、北朝鮮製をモデルとした弾薬、砲弾などが製造されている。 厳重に警備された工場そのものにアクセスできるはずもなかったが、様々な関係者への取材から、北朝鮮がエチオピアに弾薬や砲弾の製造技術を提供する見
先進国では同性結婚の制度の導入が広がるなか、同性愛者やその他のセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の人権をめぐって昨年末ころから国際的に注目されているのが、アフリカ東部の国ウガンダにおいて提案されている「反同性愛」法案だ。 ウガンダでは既に同性愛は違法とされており、同性愛行為に及んだとされる人たちに対する法的あるいは私刑的な迫害は行われていたが、昨年提案されたこの法案では同性愛に対する最高刑を死刑と規定するなど、過激な内容が深刻な人権侵害にあたるとして国際的な非難を集め、一時的に成立はまぬがれた。しかし今年の選挙によって新たに招集された国会においても議員の大多数がこの法案を支持していると言われており、状況は予断を許さない。 わたしはウガンダやアフリカの政治についての専門家ではなく、ウガンダで起きていることについては一般の報道をごくたまに読むくらいの知識しかない。けれども、普遍的な「人権」
2月24日、ウガンダのムセベニ大統領は同性愛を「助長」することを禁じ、さらに同性愛行為をくり返した者に終身刑を課すことができる法律に署名しました。ウガンダだけでなく、アフリカでは近年、同性愛を取り締まる法律が多く成立しています。なぜ、アフリカは同性愛に厳しいのでしょうか。 世界でも同性愛に厳しいアフリカ 「国際レズビアン、ゲイ協会」の2013年報告書によると、同性愛を取り締まる法律は世界76か国にあり、このうち36か国はアフリカの国です。多くは罰金か、数年から数十年の禁固刑ですが、例えばスーダンでは同性愛による逮捕が3回目の場合、最高で死刑すらあり得ます。 同性愛を厳罰化する動きに対して、人権団体だけでなく、欧米諸国政府からも批判が相次いでいます。ウガンダの場合、米国政府は「二国間関係が損なわれ得る」と、法案に署名しないようムセベニ大統領に警告していました。法律の発効を受けて、デンマークや
ウガンダ北部キトゥグム(Kitgum)県トゥマング(Tumangu)村で、謎の奇病「うなずき病」を患っている14歳のパトリック(Patrick Anywar)くん(2012年2月1日撮影)。(c)AFP/Michele Sibiloni 【2月20日 AFP】アフリカ中部ウガンダの小村トゥマング(Tumangu)でパトリックくん(14)は、真昼のうだるような暑さのなか裸の体を丸めて横たわり、自宅前で遊ぶ弟や妹たちを見上げようとして、できずにいた。1分ほどかけてようやく顔を上げた、そのとたん、パトリックくんの頭は前方へと崩れ落ちるように倒れ、やせ細った体はひきつけを起こした。 ウガンダ北部で今、3000人以上の子供たちが謎の奇病、通称「うなずき病」に苦しんでいる。トゥマングでは、ほぼ全家庭にうなずき病の患者がいる。 ■衰弱していく子供たち、なすすべなく諦める人々 地元の人々によればこの数年で
南アフリカ・ソウェト(Soweto)で執り行われたネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の追悼式に出席したデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大主教(2013年12月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/ALEXANDER JOE 【2月24日 AFP】アフリカのウガンダ議会が可決し国際的な非難を浴びている反同性愛法案について、反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動の立役者としてノーベル平和賞を受賞した南アフリカのデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大司教は23日、ナチス・ドイツ(Nazi)やアパルトヘイト政権による「愛を法律で禁じる」邪悪な試みを彷彿(ほうふつ)させると警告した。 ウガンダの反同性愛法案は、同性愛者に終身刑を科すことを可能とする内容で、昨年12月に同国議会で圧倒的多数の賛成で可決された。法案ではまた、同性愛を広めることを違法としている
ウガンダのエンテベ(Entebbe)で反同性愛法案に署名するヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領(2014年2月24日撮影)。(c)AFP/Isaac Kasamani 【2月25日 AFP】ウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は24日、同性愛行為を繰り返した者に終身刑を科すことを可能にする法案に署名し、同法は成立した。 同法は、同性愛者への終身刑を可能にする他、同性愛を助長する行為を禁じ、国民に同性愛者の告発を義務付けるなど、世界で最も厳しい反同性愛法の一つ。欧米の援助国からは署名拒否を求める圧力がかけられていたが、同大統領は署名に当たり、同性愛を金目当ての売春行為と呼び、こうした警告を受け入れない姿勢を示した。 福音主義キリスト教の敬虔(けいけん)な信者であるムセベニ氏は、同性愛の男性がな
南スーダンの首都ジュバ(Juba)で記者会見するウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領(2013年12月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/WAAKHE SIMON 【1月17日 AFP】アフリカ・ウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領は、同国議会が12月に圧倒的多数で可決した同性愛者に終身刑を科すことを定めた法案の承認を拒否した。地元日刊紙モニター(Daily Monitor)が17日、報じた。大統領は同法案を拒否する理由について、「異常者」を治療するにはもっと良い方法があると主張しているという。 議会に宛てた書簡でムセベニ大統領は、同性愛は「無作為の交配」か金銭目的が原因であり、レズビアンの場合は「セックスへの飢え」や男性と結婚できなかったことが女性パートナーを選ぶ理由になっている
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