予想通り社民党が第1党となり、連立を形成して政権を引き継ぐことになったが、同党が獲得した投票は31%だ(上図参照*1)。これは、前回2010年の総選挙時の得票結果からわずか0.4%増えただけなので、国民が喜んで「次期政権を任せたい!」という強力な支持を送った結果、というわけでもなさそうだ。 社民党の得票に、環境党6.8%、左翼党5.7%を合わせても、得票率は半数に満たない43.7%である。つまりこの3党連合は、議会投票で過半数を占めるために必要な175席には15議席ほど足りないことになる。 これまで2期にわたって政権に就いてきた、穏健党が率いる中道右派連合も悲惨な結果だ。穏健党は、前回選挙から得票率を6.7%減らし、23.2%という低率となった。同党と連立してきた3小党、自由党、中央党とキリスト教民主党も、前回から支持を減らしている。 この2大連合の得票差は4.4%と、それほどの大差ではな