「100年前も、そして100年後も、こんなに金利の安いときはない。大きな投資をするには今が絶好のタイミングだった。後世の人は『あのときソフトバンクはラッキーだった』と言うだろう」--ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は5月10日、ボーダフォンの買収についてこのように述べるとともに、今後の戦略を語った。 ソフトバンクは4月27日にボーダフォンを買収し、携帯電話事業に参入した。買収総額は1兆6613億円で、このうち1兆1660億円を銀行からの借り入れでまかなっている。金利は期間によって異なるが、2.5%〜3.5%となっている。 「今は(通信)技術が根底から変わっている時期でもあり、今がピンポイントだ」と孫氏は話し、第2世代携帯電話(2G)から3Gへの移行が進んで、携帯電話の通信もブロードバンドになるこの時期に携帯電話事業に参入することに勝機を見いだしているとした。 今後の戦略については、まず